K20A改K24AのSplヘッド製作。

 

数機並行して製作しております(^^)

 

このヘッドは以前に私がセッティングした車両。

 

今回コンロッド折れてブローしたとの事で製作依頼。

 

バルブスプリング外して。

 

バルブのステムシール外し。

 

行ってらっしゃい♫

特殊な洗浄液と超音波でカーボン落とします。

随分と作業の効率が良くなります。

で、ロストモーションASSY達は洗浄を終え更にブラシで汚れを落とします。

 

バルブは点検してポリッシュ作業して行きますね。

 

このエンジン、当初セッティングした時に、気になってたんですよね。

それはオーナー様にも伝えて有って、今回、その気になってた所がやっぱりダメでした。

 

オーナー様はK24載ったMR-Sの中古を購入して思ってたより遅い。。。。と言う事で点検とリセッティングの為に入庫、VTCは死んでるし、バルタイはど真ん中、美味しい所探った形跡ナシ。

と言う事で、VTC復旧させて、セッティングしたと言う経緯。

VTC復旧させる際にオイルパン外して、コンロッド見たのね。

すると、明らかにノーマルコンロッドが入ってたの。

その時点でオーナー様と相談したのですが、流石に、購入したばかりの車両で、せっかくK24載ってる個体をわざわざ購入して、即エンジン全バラシ。。。。。。。

抵抗有ります、わかります(^^)

ピストンは入ってましたね。ハイコンプピストン。

しっかりセッティングすればパワーとトルク段違いに出てきますが、、、、、コンロッドが耐えるか。。。。。ビミョーだなぁ。。。とオーナー様と相談しつつ。。。。

オーナー様は、、、イケる所までこのコンロッドで行って、ダメならエンジン組んで下さい。

との判断。

ぢゃぁ、、、、イケる所まで行きましょ。

と当時セッティングした時、ダイナパックでトルク28k パワー280PS付近。

レブリミットは8000、と言った感じになりました。

私んちでは割とポピュラーな数値です、私んちで組んだエンジン、大体この辺りが多いです。

レブリミットも8000できっちりこのパワー出ます。

で、サーキット行って、コンロッド折れたんです。

そもそもピストン入ってて、カムも入ってて、セッティングして。

パワー抑える所って、レブリミットしか無いんですよね。でもレブリミット7500だと流石に使いにくい。オーナー様にそれも伝えましたが、レブリミット8000で。と言う判断でしたし、私も同様の考えでした。

そのエンジンを活かす方法、それは博打を含んだ活かし方しか出来ない構成だった。

例えば、カムをDC5ノーマルにしたとしましょう。

すると、排気量とハイコンプが邪魔して高回転どーしようも使えねぇエンジンになりますし、ローカムのプロフィールが低いので圧縮の高さがノッキングを招きます、結果点火激オソ、なんて言うなんとも中途半端なドコも良く無いエンジンになってしまいます。

その全てがコンロッドに掛かってる訳です。

コンロッド、ピストンが戸田レーシングさんっぽいので戸田レーシングさん寄りのお店が製作したエンジンなのでしょう、大体予想は付きますし裏もおおよそ取りました。

戸田レーシングさんち。

K24ピストン・コンロッドキットに使用されているコンロッド、I断面のイィヤツです(^^)

ちなみにK20A用で見ると、一本46000円となかなかのお値段です、しかしI断面のコンロッドって総じて高価ですから、特別戸田レーシングさんちのI断面が高いと言う訳では無い、ま、、、、、、、他のメーカーよりちと高いですが(汗)それなりのクオリティが有る、、、、はず、、、、てかそう信じたいw私んちではI断面使用しませんので戸田さんちのコンロッド使用した事有りません。

多分、、、、、、一本46000を何らかの事情でケチった。それがショップさん事情なのか、その当時依頼したオーナーさん事情なのかは今となってはわかりませんが。

コンロッドの重要さを分かってるショップさんなら、その周辺のパーツの全ての構成がちぐはぐな感じがするんですよね。だから、重要性、分かって無いんだと予測します。

 

NAだから強化コンロッド要らない、それ大きな間違い。

 

私はその昔、AE86の時代から何度も痛い目に遭遇して来ましたwwwww身を持って貧乏時代にコンロッド折れて更に貧乏っぷりに拍車が掛かるなんて経験を何度もしました(汗)

 

いつもブログ読んで頂いてる人、わかると思います。

私は必ずコンロッドを強化品使います。

ターボ・NAによって使用する強化コンロッドの種類は違えど必ずコンロッドは入れてます。

ですから、今までコンロッド折れたF22、F24、K20、K24。ゼロ、一度も有りません。

折れたら全損確立高いパーツです。だから、必ず入れる。

 

一つの例えでK24。

大体パワー240PS近辺でトルク25k付近、レブリミット8000辺りで怖がって乗って下さい。

250PS、トルク26k辺りでかなり危険。

270PS、トルク28k辺りでいつ折れてもおかしく無い。

 

これが、私がいつも使う軽量タイプのH断面コンロッドなら全然余裕です。

ターボ化等で500PS越えて来る仕様ですと、軽量タイプでは無く少し重量増でも通常タイプを使うべし、わざわざ軽量タイプを使用せずともパワーとレスポンス出ますからw

 

I断面にこだわる必要は全く有りません。

同じ強度ならI断面の方が軽量に作る事が可能です。

しかし、H断面の軽量タイプ、I断面級に軽いですから、コストパフォーマンスはH断面が最強ですね、闇雲にオーバークオリティのハイエンドモデルを使うのでは無く、ギリギリの強度のモノを使うのでも無く、ゆとりを持ちかつ適正なコストパフォーマンスを保持するパーツを使用する事が大事です。

 

S2000で言うと、、、、なにせ、コンロッドの少端部にブッシュ入ってませんから、普通に鍛造ピストンに付属のピストンピン組むと早い段階でガタでます。

ちゃんと鍛造ピストンのメーカーも明言してます

”F20C・F22Cの純正コンロッド使用する際はピストンピンにDLC加工を施工してから組んで下さい”

とね。

 

私はこれ、十年前から言ってますし書いてます。

でも、、、、、、、F20CやF22Cの純正コンロッドをピカピカにして、重量合わせて、社外鍛造ピストンと組み合わせてる仕様を見かけます。

そもそもH断面コンロッドにした時点で重量はほぼ手を入れない程度にきっちり揃ってます、しかもARPの強化コンロッドボルト標準で付いてます。

純正コンロッド磨いて、飛躍的に強度上がる、、、、わけ無い、そりゃ当然素のノーマルよりは良いかもしれません。

しかし、それを時間工賃で換算すると。。。。。間違い無く、、、、社外H断面を使うべき。

それが、ショップさんが”サービスでやっといたよ(^^)”て言うなら話は別、でもそれくらいのレベルの作業でしか無い、と現状の充実したパーツ事情からは断言する事が出来ます。

 

だから、黙って入れとけH断面コンロッド。

今どきのNAのトルクとパワーを侮るな。

 

私んちが使用するH断面コンロッドの一つ。

純正コンロッドの倍位の価格ですが、コストパフォーマンスと言う観点からは最高です。

高品質なブッシュにオイル溝付き。

 

全ての造形と形に理由があります。

 

コンロッドをワンセット販売した所で、、、、、正直大きな利益有りませんてwwwww

それでもゴリゴリ推すにはそれなりの曲げれない理由が有るからです(^^)

 

コンロッドとて、純正と社外では材質も違えば製法も違う、膨張率も違いますのでメタルの選定は考えてね(*˘︶˘*).。.:*♡

 

さて、まだまだ、色々な作業が続きます。

 

何度も書いてますが、、、、、、どなたか、、、、こんなブラック会社で働く根性の有る経験者の方、、、、万年募集中ですwwwwwwwwwwwww

 

全てのお問い合わせは。