ダイレクトイグニッション


フルシーケンシャルダイレクトイグニッション化。

今は、純正の点火システムでとりあえず工場内の移動は出来る状態です。

フルコン化を行う際に私的に最も気を付けて行っている事は

”常に動く状態を出来る限り維持しつつ構築する”

今回のスープラもそうです。

金Proでハーネスがない車種とかでも他のフルコン、例えばモーテック等でも基本的には同じです。

金Proでハーネスの設定が有る物やプラグイン系は何も考えずガチャっとって感じです。

初めてチャレンジする車種はまず純正のシステムの模索から始まり、、、オシロスコープと睨めっこ。

1JZや2JZの場合はすでに何機かこなしてますのでデータは有る。

それでも不測の事態が起こると迷路に迷ってしまいますんので、まず全ての基本となる電源とクランク角センサー・カム角センサー・圧力センサーのみを”エンジンが動いている状態”で信号を拝借します。

そしてPCと睨めっこしつつ。。。エンジン角度とフルコンの認識角度を擦り合わせて行きます。

お次はインジェクター系を1気筒づつ繋ぎます。この際、私的には各補正関係はどーでも良い、とにかくインジェクターをきちんと駆動出来る環境迄辿りつけてるか?の確認。

なぜインジェクターから配線したかと言うと、2JZ後期の場合は同時点火方式の為に点火系を1気筒ずつ駆動出来る環境か?ってのが確認し難い、点火信号を1系統切ってしまうと2気筒点火しないのでエンジンをアイドルさせながら確認する事が難しい、インジェクターは各気筒で独立してます、1気筒燃料噴射しなかった所でかろうじてアイドリングはしてくれる、そう。。。。不測の事態に陥った時でもエンジンが掛かった状態でトラブルシューティング出来る(^^)だから2JZ後期の場合は燃料系からやってしまいます。

そしてインジェクターがきちんと駆動出来る環境で有る事を確認して、純正環境とフルコン環境でオシロスコープでリアルタイムで波形を重ねて噴射時期等の信号を見て再度フルコン側がきちんとエンジンの角度関係を認識しているかを確認します。

ソコからスロットル信号・水温信号・吸入空気温度等の補正関係の信号を拾って行きます。

各補正信号を拾えた所でインジェクターを全てフルコン側で駆動させる。

で、燃料関係だけをフルコンで動かしてアイドリングと空吹かし出来る状態迄持って行く。

ソコまで来て、やっと点火系へと進みます、今回はファンコントロール・ブーストコントロール等もハルテックが担当しますのでその辺りの配線もしつつ、各ファクター毎にきちんと制御出来てるかを確認しつつ構築して行きます。ややこしいVVT-iの制御は最後です(汗)

燃料系を先に済まして置く事により、冷間時の始動性等を他の作業をこなしている間にもセッティングする事が出来るので一石二鳥(^^)

今日はついに点火系に辿り着きました。

今回フルシーケンシャルダイレクトイグニッション化、その恩恵は。。。ググって下さいwwww説明すると更に長文になっちまいますw

私の資料から、、、、最適な長さと容量の物を厳選し(^^)本体・カプラー・端子を調達。

今回はシンプルに構築したかったのでイグナイター内蔵タイプのコイルをチョイスしました。

使おうと思えばどんなイグニッションコイルでも物理的な問題をクリアすれば駆動可能です。

イグナイター内蔵では無いタイプでもイグナイターを別で設置すればOKな訳で、ホント無数の構築方法が有りますそこがフルコンを使用する最大のメリットで有り、楽しさだと思います、各方式に特徴が有りますのでその時の状況と使用用途等によって決定します。

で、点火系のハーネスを分かりやすくする為に、センサー系とは違う編みこみの皮膜を使用しました。

コレがまたカッコ良いと思いませんか?

この辺りは。。。。。。。。。

センスですわ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(^^)v

近頃色気付いてこんな感じの今どきな事もしちゃうのでした(^^)

ハルテック フルコン


画像で少し確認出来る純正のイグナイターは撤去です(^^)更にシンプルにパーツ点数を少なくする事によりトラブルも少なくなります