慰安婦水曜集会の片隅で「一人ハグ」をしている女性がいた。
慰安婦集会の最後方から見ると左側の小学生の集団に向かって立っている。
スピーチはしない。黙って左手を広げて立っている。
近づいて見ると右手に持ったプラカードには目立つ大きい字でこう書かれている。
私は「韓日国籍者」です。
私の母は日本人、
私の父は韓国人です。
どうやら日本人の母、韓国人の父を持つ日韓ハーフということのようだ。
周りの韓国人が無関心な中で旅行者が興味を持って近づき記念撮影を申し込んでいる。
一人の小学生が近づいて話をした。
ハグをした。
また一人の小学生がかけよって。
高校生、大学生などは無関心だったが小学生女子が次々にハグをしていた。
彼女の手作りのプラカードには韓国語と日本語でこう書かれている。
向かって左
今 韓国と日本はい互いに相手が100%間違っていると叫んでいる状況です。
この状況を客観的に見たときに韓国、日本両国がつぶれるしかない道を歩いているという考えにとても恐ろしく悲しくなりこの場に出てきました。
向かって右
たとえ過去、現在は葛藤していますが未来には平和を描いていきたいです。
みなさんもいっしょに平和を描きませんか。
そうならばGive me a Hug!(ハグしてください)
少し彼女の話を聞いてみた。
「日本語はできますか?」
「あまりできません」
「日本から来たんですか」
「いいえ韓国に住んでいます」
「いつからここでこうしたハグをやっているのか?」
「半年ほど前からです」
「何を目的に?」
「平和を訴えたい」
彼女の行動に共感する人も少なくないようだ。
慰安婦集会を取材にきた韓国のマスコミ関係者も何人も彼女をインタビューしている光景が見られた。慰安婦集会がおわり誰もいなくなった後で女性記者のインタビューを受けている。