作者:カズオ・イシグロ
訳者:飛田茂雄
出版社:ハヤカワ文庫(横浜市立図書館)
内容(「BOOK」データベースより)
戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。多くの弟子に囲まれ、大いに尊敬を集める地位にあったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。小野は引退し、屋敷に篭りがちに。自分の画業のせいなのか…。老画家は過去を回想しながら、みずからが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れる―ウィットブレッド賞に輝く著者の出世作。
我々のアメリカ追随はいささか急ぎすぎだと心配になることはないだろうか。
時々、いいものまでも悪いものと一緒に捨てられていると思わないかな。実際、日本は変な大人からモノを教え込まれる子供みたいになったような気がする。
私は特に、人間の独善性に対する厳しい批判と、年中自己正当化をしなければいけていけない弱い人間に対する深い同情という、一見矛盾するイシグロの精神的志向に注目する。
弱い男のひとり語りの物語。
訳者:飛田茂雄
出版社:ハヤカワ文庫(横浜市立図書館)
内容(「BOOK」データベースより)
戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。多くの弟子に囲まれ、大いに尊敬を集める地位にあったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。小野は引退し、屋敷に篭りがちに。自分の画業のせいなのか…。老画家は過去を回想しながら、みずからが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れる―ウィットブレッド賞に輝く著者の出世作。
我々のアメリカ追随はいささか急ぎすぎだと心配になることはないだろうか。
時々、いいものまでも悪いものと一緒に捨てられていると思わないかな。実際、日本は変な大人からモノを教え込まれる子供みたいになったような気がする。
私は特に、人間の独善性に対する厳しい批判と、年中自己正当化をしなければいけていけない弱い人間に対する深い同情という、一見矛盾するイシグロの精神的志向に注目する。
弱い男のひとり語りの物語。