作者:カズオ・イシグロ
訳者:飛田茂雄
出版社:ハヤカワ文庫(横浜市立図書館)

内容(「BOOK」データベースより)
戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。多くの弟子に囲まれ、大いに尊敬を集める地位にあったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。小野は引退し、屋敷に篭りがちに。自分の画業のせいなのか…。老画家は過去を回想しながら、みずからが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れる―ウィットブレッド賞に輝く著者の出世作。

我々のアメリカ追随はいささか急ぎすぎだと心配になることはないだろうか。
時々、いいものまでも悪いものと一緒に捨てられていると思わないかな。実際、日本は変な大人からモノを教え込まれる子供みたいになったような気がする。

私は特に、人間の独善性に対する厳しい批判と、年中自己正当化をしなければいけていけない弱い人間に対する深い同情という、一見矛盾するイシグロの精神的志向に注目する。

弱い男のひとり語りの物語。
作者:ジャック・デリダ
訳者:林好雄/森本和夫/本間邦雄
出版社:ちくま学芸文庫(横浜市立図書館)

内容(「BOOK」データベースより)
現代フランスを代表する哲学者ジャック・デリダが、みずからの生涯を生き生きと辿り直し、フッサール、ハイデガー、レヴィナスなどに言及しつつ、現代の枢要なテーマについて縦横無尽に肉声で語る。政治における嘘をどのように考えたらよいのか。赦すことのできないものがあるときにしか赦しを考えることができないのはなぜか。他者に対する絶対的責任性とは、無条件的な歓待とはどのようなものか。正義は法律と切り離すことができないのか。デリダ思想の現在の到達点を示すとともに、デリダ自身によるデリダ哲学への最良の入門書。

私は、事を複雑にしなければならないと思っています。

第一の逆説的な教訓は、絶対的な責任性は秘密や徹底的な孤独を含んでいる。

私は、誰かが本当のことをいっていないこと、誰かが実際は誰かを騙していることを証明することはできます。しかし、誰かが嘘をついていることを、その言葉の厳密で理論的な意味で証明することは出来ません。

特赦は単なる無罪放免を意味するものではありません。特赦のプロセスがなければ、この国は存続することができなくなるでしょう。赦しは裁くことではありません。
著者:田中達治
出版社:ポット出版(横浜市立図書館)

内容(「BOOK」データベースより)
機能している倉庫はキリリと美しい。本の物流と営業のシステム化に心血を注いだ営業担当者のストレート・トーク。

創造的に仕事ができない人ほど「一応、こんなことやってみました。いいでしょう」的な事業に手を染めたがるものなのだ。官だから出来るんだよ、そんなヒマ仕事。