作者:ジャック・デリダ
訳者:林好雄/森本和夫/本間邦雄
出版社:ちくま学芸文庫(横浜市立図書館)

内容(「BOOK」データベースより)
現代フランスを代表する哲学者ジャック・デリダが、みずからの生涯を生き生きと辿り直し、フッサール、ハイデガー、レヴィナスなどに言及しつつ、現代の枢要なテーマについて縦横無尽に肉声で語る。政治における嘘をどのように考えたらよいのか。赦すことのできないものがあるときにしか赦しを考えることができないのはなぜか。他者に対する絶対的責任性とは、無条件的な歓待とはどのようなものか。正義は法律と切り離すことができないのか。デリダ思想の現在の到達点を示すとともに、デリダ自身によるデリダ哲学への最良の入門書。

私は、事を複雑にしなければならないと思っています。

第一の逆説的な教訓は、絶対的な責任性は秘密や徹底的な孤独を含んでいる。

私は、誰かが本当のことをいっていないこと、誰かが実際は誰かを騙していることを証明することはできます。しかし、誰かが嘘をついていることを、その言葉の厳密で理論的な意味で証明することは出来ません。

特赦は単なる無罪放免を意味するものではありません。特赦のプロセスがなければ、この国は存続することができなくなるでしょう。赦しは裁くことではありません。