東北青少年音楽コンクール
セミファイナル B部門
小学校5年生の生徒様が
優秀賞をいただきました。
おめでとうございます。
5月の奨励賞コンサートで
一度演奏した曲です。
この時は
十分な練習期間がなく、
なんとか人前に出せるよう
間に合ったという感じでした。
その後、
コンクールの予選へ向けて、
課題曲を中心にレッスンしていました。
6月の予選通過以降、
再び「波のアラベスク」を練習し始め、
今回ステージで弾くのは2回目。
その間、
個人レッスンだけでなく、
グループレッスンをしたり、
ホール練習をしたり、
取り組んできました。
一度、弾いた曲です。
指は動くし、
音も覚えている。
どうやってさらに自分の表現にしていくのか。
掘り下げてレッスンしてきました。
曲のイメージをよりはっきり持てるよう、
作曲家について調べたり、
曲のイメージの絵を描いてみたり。
春の演奏時よりも
より自分の演奏をしようと
少しずつ少しずつ
進んできました。
本番が近づくにつれ、
曲に着いていけきれていないもどかしさや
初めての県外での演奏への不安。
仲間の成長。
などから、
やや気持ちが追い込まれていました。
この曲は
初めての#5つという調性
初めての広い音域
初めてのfff
など
この生徒様にとって
たくさんのはじめてがありました。
中でも、
中間部の曲の盛り上がり、
その頂点となるfffに
細い身体と指が
思うように楽器を鳴らしてくれません。
私も決して
音量の大きなピアニストではありませんし、
子どもの頃は
この生徒様以上に
手も身体も小さく
楽器を鳴らすことが出来ませんでした。
だから、
この生徒様の気持ち分かります。
楽譜にfffてなんて
初めての記号出てきたら、
カッコよくバリッと決めたい!
いわゆるステージ映えがします。
ですが、
実際に出てくる音は
ただ力任せに叩きつけたような固い音で、
全く綺麗では無いし
響きもしないんですよね。
生徒様も随分頑張りました。
ですが、
思うような豊かな響きにはなかなかならず。
本番が近づいてくる中、
生徒様に
「〇〇ちゃんの魅力は音が綺麗なこと。
大きい音を出すことではありません。」
とお話ししました。
澄んだ海
波の表面がキラキラ輝く様子。
それを表現できるのが〇〇ちゃんピアノ。
中間部の嵐が
もっとドラマチックに表現できたら
それはさらに素敵な演奏にはなるけれど、
対比、メリハリがあれば
人にはきちんと伝わります。
自分の出せる以上の音量を出そうとして、
汚い音になったら
そっちの方がもったいない。
今、出来る所の一生懸命で弾こう。
もの凄い大きな音でなくても、
気持ちがfffだったら絶対伝わるから。
それ以上に
はじめの綺麗な波、
嵐が収まった後の波を
綺麗なキラキラの音で弾いてみて。
それが〇〇ちゃんの魅力が伝わるピアノ。
そんなお話をしていて、
自宅でもお母様に
自分からそのようにお話し出来たそうです。
本番は、
1人前の子の演奏中に地震があり、
五分休憩が入るという
ハプニングがありました。
慌ててステージ袖に行くと、
「ビックリしたぁ」
と初めての中断にやや動揺する生徒様。
地震による中断には
ビックリしましたが、
おかげで演奏直前にお話しすることも出来。
係の先生方が
「もし、また揺れたら演奏止めていいからね」
と仰ってくださいました。
「上手くいかなかったら止めても?」
というので、
「それは止めてー!
自分の都合で止めるのは無しー!!」
と慌てる私。
冗談を言うくらいに落ち着いたので、
「大丈夫。」
と声をかけホールへ戻りました。
ハプニングはあったものの
自分の音楽をすることで、
優秀賞をいただくことができました。
いただいた講評にも
・綺麗な音色
・自然な流れ
・芯のある弱音
・弱音の表現が美しい
・曲のイメージに寄り添った演奏
・左に表情があり、
さざなみも大波も表現出来ている
といった
この子の魅力、
表現したかったことが
お伝え出来ているコメントをいただきました。
同時に、
大きい音に気持ちが入りすぎて、
固く強くなり過ぎないように
とも書かれていて、
今後の課題も明白に。
お母様も
「先生が言ってることが、
全部書かれていますね。」
仰られていました。
きっと本人が一番分かっていますよね。
たくさんのはじめてを
経験できた
セミファイナルでしたね。
波のアラベスクを練習スタートしてから
半年間の成長記録
↓↓↓
ファイナルまで
あと2ヶ月弱。
さらにいろいろな表情を見せる
波の表現を研究し、
3回目の本番を迎えましょう。
必ずもっと演奏になりますよ♪
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