東北青少年音楽コンクール
岩手地区大会
リトルC部門にて
小5の生徒さまが
セミファイナルへ進出しました！
昨年、4年生でも
同じ部門に参加し、
1つ、2つ上の
お兄さん、お姉さんに囲まれながら、
努力賞をいただいています。
この時は
「トロフィー欲しい！」
と言っての参加。
「〇〇ちゃん、
本選行きたいではなく、
トロフィー欲しいって言うから
そっちが叶っちゃったわよー！」
と2人で大笑いした記憶があります。
ですので、
今年は参加を決めたときから
「トロフィー欲しいって言わない」
と話していました笑
今回予選で弾いた曲は
「サクランボの唄」
5月の奨励賞コンサートで
一度ステージに出しています。
コンクールの
他の課題曲も練習していましたが、
この曲を弾きたいということで、
引き続き練習していました。
一度ステージに出してものを
さらに仕上げていくことは
よりこなれた感じが出て、
「その人らしさ」が
重ねられていくように思います。
この生徒さまの感想に、
「先生や仲間からの
アドバイスを意識して練習しました。」
とありました。
こちらのグループレッスンでのことですね。
仲間
私自身は、
子供の頃、
ピアノを一緒に習う者に対し、
仲間という意識を持ったことはありません。
今でこそ、
指導者として演奏者として
同じ志を持ち
学び続けている方々がいます。
仲間のように
感じられる方々の存在を
とても有難く心強く感じます。
本番前、
グループレッスンで
一緒にアドバイスをし合った生徒さんたち。
遠慮して
なかなかもっとこうした方がいいよ！
とはじめは言えませんでした。
一緒に演奏し、
アドバイスし合えたことで、
「仲間」という意識が生まれていたのですね。
ピアノは1人で勉強する孤独なもの
そういう想いで
育ってきたわたしには
羨ましい感覚です。
この時もらった
「もっとサクランボっぽく」
というアドバイスから、
レッスンの度に
どれだけ
サクランボトークをしたことでしょう。
私、
サクランボ食べる度に
この子とのレッスンが
一生浮かんできそうですよ。
本番は
いつも髪をまとめていることが多いのが、
この時はポニーテールをしていました。
「ポニーテールの方が
サクランボっぽいと思う」
という本人のアイディアだったそうです。
こういうところは
女の子ならではの楽しみでもありますね。
演奏だけでなく、
外見からも
一貫した「美」をお伝えすることは、
私が学んでいること。
そんなことまで
似てきていると思うと
嬉しいですね。
今回、
この曲本来のテンポよりも
やや速めに仕上げました。
コンクールとしては
あまりよろしくないことかもしれません。
一緒に共有してきた
曲のイメージが
とても爽やかで生き生きとしたものでした。
テンポを緩めると
やや曲を持て余してしまい、
弾んだ感じが出しきれなく、
速めのテンポ設定に。
果たしてどう評価されるのか
楽しみでもあり
怖さもありました。
何事もなければ
予選は通って当然の力をつけてきました。
それが
変わった解釈のせい
本来より速いテンポ設定のせいで
通らないとしたら
全て私の責任です。
講評には
やはりテンポについて
ご指摘いただいていました。
3人の審査員の方から
この曲は
本来もう少し穏やかなテンポなのですが…
と言った前提がありながらも
貴方の演奏ならこのテンポでも納得します。
良い音色と表現力で素敵に弾かれています。
とても勢いのある演奏。
とてもよく練習されています。
よく弾けています。
左手の扱いも多彩で立派でした。
といったような
コメントをいただいていました。
してやったりというか、
意図が伝わる演奏が出来た
生徒さまは立派です。
勢い任せの速いだけで
何も伝わらないのは
最もNG。
ここを目標にしていませんよ。
あくまで通過点。
セミファイナルは
初めて県外に出て
ピアノを弾きますね。
そんなことも含めて
また一段成長する時なのだと思います。
可愛いらしいサクランボは出来ました！
次は波の表現。
またたくさん考えて
イメージして、
形にしていきましょうね♪
「仲間」と表現した
全員が今回入賞しています。
嬉しいですね。
そのことが
より仲間という意識を
生んでいるのかもしれませんね。
ピアノは孤独なもの
既にこの生徒さまには
その考え無くなっているのだとしたら
ますます
成長は加速するのだと思います。
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