不妊治療において、高齢で出産ができるための確率は
圧倒的に低い。
そのあまりの低さはこころを簡単にへし折ってくる。
また、流産する可能性が圧倒的に高い
また、遺伝子異常の可能性も高い。
考えれば考えるほど、おろかな博打だ。
だが、そのたびに思い出すことがある。
私の母は脳の検査を受ける際、
検査前に受けた説明によると、
0.6%程度副作用だか事故だかが起こるといわれた。
でもそんなの微々たる可能性でしかないよね、と思ってた。
でも母はその0.6%に当たって脳出血となった。
私はその時思った。
確率が、何になる。
医者が選択するための指針であって
医療を受ける私にとってそれは
起こるか、起こらないか、の常に二択でしかない。
生まれるか、生まれないか
確率に押しつぶされそうなとき、
そんなふうに考える。
少しは気が楽になれるように。