不妊治療というカテゴライズ | 後輩が怖すぎて食堂に行けません

後輩が怖すぎて食堂に行けません

一人生んで職場復帰したら、仕事もろくにできない後輩から「パートじゃダメなんですかぁ?」と言われて傷ついてから食堂に行けなくなったメンタル豆腐の女。いわゆるワーママ。できるかも分からない二人目不妊治療中

不妊治療について、つい独身の同僚にぐちってしまったことがある。


まあ、私と不妊との付き合いはすでに10年を超えているからどうしても出てしまう。


その時、その同僚は

「私の友達にも不妊治療をしている人がいる」と話しだした。


未婚だがパートナーを持つ気はなく、

どうしても子供だけが欲しくて

海外の精子提供バンクから精子提供を受け

子供を産むために不妊治療をしているのだそうだ。


彼女は未婚のシングルマザーになることについて、周りの反対に一つずつ説得で応え、そのために転職をし、未婚でも周りの協力があれば一人で子供は育てられると家族と友人を説得、

今はみんなで子供ができるのを応援しているのだという。

同僚は言った

「その子もなかなかできないって苦しんでたよ。

私はその子の勇気と行動力を応援してる。

未婚のが大変なんだから、結婚してたらそんなに大変じゃないよ。」

と。


私はこの話で強烈にショックを受けた。


普通の人は、不妊治療という言葉だけでその彼女と私の状況が同じ状況であると理解するのだと思うと絶望感を感じた。



私がこの話で一番不快だったのは

相手がいて、子供がいない状況

一人で、子供がいない状況

これが同義だと認識されたことだと思う。


女としては子供がいない状況は同じだが、

相手がいるかいないかはとても大きな問題だと私は思っているし、


子供がいていい(いるべき、に近い)状況で子供ができないのと、

子供がいてもいなくてもいい状況で子供ができないのは

根本的に何かが違うと

思ってしまう。



正直なところ、私も自分の家の血統を維持するために子供が欲しいと思ったこともあって、彼女の考え方は否定しないし、

彼女は頑張ってほしいと思う。

でも、私とは同じではないと思うし、

同僚のいう、「結婚してるほうが楽」なんてこともないと思う。


私だけの血統を重んじるなら彼女のように精子提供で未婚のシングルマザーになるのもありだと思うけど、

でも、私はその可能性については最初から考えてなかった。


とても身勝手だと思ったからだ。


子供に「自分の父親は誰なのか」というやりきれない何かを背負わせるくらいなら

血統の保存なぞはどうでもいいと思ったのかもしれない。


これは去年の夏

私が不妊治療について周りにきっちり説明しようと思ったきっかけになったエピソード。


私は不妊治療の一般人の認識に、

深く傷ついたのだと

今更になって思う。