子供の和装の相談で、
昨年家じまいをしたときに出てきた着物をなんとかできないかと
和装に詳しいふたまわり年上のいとこに相談して来てもらった。
このいとこがなかなかのデリカシーない発言で強烈なのだが、
本人に悪気はなく、
さらに、嫌味でもなく、
ほんとうにさらっとずばっと痛いところをついてくる。
逆に、いいところは手放しで褒める。
すさまじい塩梅の人物である。
この裏表のなさと人付き合いの良さで、
会社の営業成績は常にトップだったという。
ちなみに、この時代の出世頭でご結婚はされていない。
姉妹に子供がいるから、甥姪をかわいがるんで、よいんだそうだ。
「逃げ恥」のゆりちゃんみたいだけど、
多分ゆりちゃん世代より一回り上なので、その時代の女性の社会進出って考えると、すっごい苦労をしたんだと思う。
そしてなによりすごいのが
その苦労を楽しんじゃえるタイプということ。
好き嫌いの好みもきっちりしていて話しやすいし、
痛いことを言われても、そこまで傷つかないから不思議な人である。
そんないとこの一言。
「あんた、今、いくつだっけ?
え?
40?
そりゃもう子供は無理だな」
多分、字面だけ追ったら多くの人を傷つけてしまう一言なんだろうなと思うけども、
彼女に言われたら
なーんか納得感があって、
ふと、今している治療が馬鹿馬鹿しくもあり、
改めて「出来ないのが当たり前」ですすんでいかなければならないことなんだなぁと思って、
逆に、やたら気が楽になった。
傷ついてないわけじゃないんだけど。
手術までして、
それでもだめなら諦められるんだろうか。
最近はそんなことを考えている。