星組のロミオとジュリエットを見に行って触発され、ハードディスクにのこしている雪組のロミジュリを見てました。
私は舞台作品を真面目に映像で見るのが苦手なので、スカステも録画→ブルーレイ→保存になりがちで。
一度見て印象的だったシーンだけを何度も見られるようにカットして残すくらいです。(ハードディスクの容量を圧迫しないため)
その中でロミジュリは全編カットもせずに、のこしている数少ない演目。
その中でも、私は雪組だけを全編残しているので、よほど好きなんだろうな。
多分。
両家の和解を解いていたロミオが、マーキューシオを殺され、落ちていた剣を握ってティボルトを刺すのが、最も腑に落ちるキャスティングだったからなのかなと。
ロミジュリはやはり歌なんだけど、そういう意味では礼くんやみりおさんの人気が高いのはよくわかるし納得なんだけど、私にとって宝塚は歌が一番最初には来ないのかなー
よく、長年の友人には「耳が悪い」
と言われます。
ロミジュリの中で二人が恋に落ちるのと同じくらい、ロミオが逆上してティボルトをさしちゃうのってやはり山場だと思う。
歴代のロミオの中で、ロミオとして劇場に出てきてすぐに「絶対に逆上するな」って思うロミオは礼音さんで、出てきたときから「絶対刺すよ」って感じしたし、龍さんもそのキラキラは反動がひどそうだなって感じで。
一方、みりおさんはロミオらしくはあったけど、刺す前にジュリエットを思い出してしまい、ベンヴォーリオに止められそうな感じがしてしまうという印象で。
今回の礼くんは、刺すか刺さないかといえば、刺しそうなんだけど、刺しそうなんだけど、、、、若気の至り感が強かったのかなぁ。
ちなみに、蜷川幸雄のロミジュリ見たとき、藤原竜也でしたが、彼は出たときから刺しそう!絶対に刺しそう!!って感じでした。
まあ蜷川版は、本当に舞台にいる全員が刺し違えそうな感じだったのでもっと全体的に不穏でしたが。
音月さんは「絶対に刺しそうにない」という印象で出てきたのに、マーキューシオを殺され、そのナイフを見て、我を忘れて刺してしまうという心の動きが、あの短い時間で私には一番分かりやすかったのかなと。
この戯曲、すごく難しいですよね。
ジュリエットを愛しているはずなのにそのいとこのティボルトを殺してしまうというロミオの矛盾が。
東宝版では、ティボルトを殺したあとの「僕は怖い」が「憎しみ」になっていてそれが殺した動機の説明にも思えるのでこっちのほうがしっくりくるかなと個人的には思ってます。
ちなみに映画のディカプリオは殺しそうだけど、なんかあの作品は死がすごく身近なとこにあったのでマーキューシオとティボルトの死があまり重くない感じがした。
この役、若くして演じるのはなかなかの難役かなと感じます。
あと雪組といえば、マーキューシオも早霧さんのとち狂いっぷりが好きでした
人を苛つかせる天才!!誰も止められないよ、あんな人(笑)
ティボルトはあの衣装をガタイのいい人が着てほしいってのがあり、そういう意味でも緒月さんのガタイのよさは本当にイイ。
と、夜中まで見てしまいました。
やっぱりロミジュリいいなぁ。