過去3回をつい振り返っちゃったのが前と前の記事です。
で。
なんで振り返ったかといえば。
望海ファントムが前回までのファントムとあまりにも違う部分の印象が強かったから。
前回までのファントムが父と子の哀しいすれ違い物語だったとするなら。
「ファントムとクリスティーヌの哀しいすれ違いと、弱い男がうみだした哀しい怪人の話」
特に、ファントムとクリスティーヌにかなりの印象が残ったのが一番違うところかなぁ。と。
それは多分、前評判通りの真彩ちゃんの歌の印象、望海さんのクリスティーヌへの愛情から執着への変化が分かりやすかったことかな。
それと、前面に押し出された真彩ちゃんを邪魔することなく、出すぎない二番手、咲ちゃんってのもあったかな。
今までの息子を包み込む父親像とは違って、自分を守るために子供を捨てたけど、でも息子を愛さずにはいられなかったんだろうなぁ、という人間らしい弱さを持った人物像は、ちょっと新しかったなぁ。
真彩ちゃん、凱旋門のジョアン、浅はかな弱い感じが出てて、そりゃ3ヶ月もほっといたら駄目や、って思ったけど、今回のクリスティーヌも「顔を見せて」って歌ってるときは顔みても大丈夫って純粋に信じてるからこそ、見た瞬間に驚き怖くなって逃げちゃう純粋さも理解できてよかったなぁ。
だからこその望海さんのあの叫びでしょう。
あれこそが絶望的な拒絶だよね。と。
つい色々駆使して2回目見ちゃったんだけど、
この二人のシーンが印象深すぎて、何故か、最初の出会いのシーンの歌で号泣したのは私です。
あの歌、なんか切ないよね。素敵な旋律なのに。
というわけで、今回のファントムは印象としてはロイドウェーバー版「オペラ座の怪人」に少し近いかな、と思いました。まあ、クリスティーヌが印象深いだけかもしれませんけどね!
どうでもいいけど、私の宝塚以外の初ミュージカルは「オペラ座の怪人」でした。
宝塚ばかり見ていたわたくしは、、、
なぜ怪人=主人公とクリスティーヌ=ヒロインが結ばれないのか分かりませんでした。
宝塚だったら主人公とヒロインは結ばれるのに!と感想をもらし、親にため息をつかれたのを覚えています。
ところで。
望海さんって、素敵な歌声に酔いしれてると、たまにダンスもかなり踊れることを忘れていて、踊り出してかっこよくて、「やっべー、忘れてたけどスッゲーカッケー」ってよくなるんですよ。
今回のファントムはないかなぁ、って思ってたら、忘れたころの大階段であったのよ。
あれで、本編の哀しみはふっとびました。
どうでもいいけど、この「歌に酔いしれてると、踊れる人だって忘れちゃって、踊られてかっこよくてハートをわしずかみにされる現象」=北翔海莉現象
と勝手に呼んでます。
次回から出てきたときはよろしく。
人事は荒れても口にせず、今ある公演を楽しむ!
これがモットーです。
おまけ
うちの子供は、私が歌う
♪メロディメロディメロディメロディ麗しの歌
で寝ています。