変わり者が許される場所、『美食家ダリのレストラン』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『美食家ダリのレストラン』

【評価】☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】ダビッド・プジョル

【主演】イバン・マサゲ

 

 

【あらすじ】

 1974年バルセロ、反政府活動に関わった弟と共にシェフのフェルナンドは、海辺のレストランに身を隠すことにした。

 

 

【感想】

 バルセロナ郊外のレストランを舞台にしたヒューマンドラマ。スポ根系を予想したくなるが、感情を大きく揺さぶるタイプの映画ではなかった。一風変わった珍妙な人々が、ちょっとズレたレストランに集ってくる。オーナーは崇拝するダリの来店を願い、またシェフは自作の料理に没頭する。のんびりとしたスペインの風景を映し出し、朴訥としたキャラクターが登場してくる。効率や合理性とは無縁で、気軽なスペイン旅行を味わえた気がした。