そこまで欲しくはならなかった、『フェラーリ』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『フェラーリ』

【評価】☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】マイケル・マン

【主演】アダム・ドライバー

 

 

【あらすじ】

 1957年、フェラーリの創業者であるエンツォは、会社経営と私生活の両面で危機に陥っていた。そしてレースでの勝利で、全てを解決させようとする。

 

 

【感想】

 イメージしていたものと少し違っていた。もっとレースシーンが豊富で、アクション性の高い内容を考えていた。しかしこの映画では、苦境に立たされたエンツォ・フェラーリの内面に肉薄しようとしている。表情や歩き方、車や時代背に熱量を注いでいた。気迫が伝わってくる反面、どこか作りモノめいた不自然さもあった。リアルの作り方は難しい。いとも簡単に、思い入れが思い込みに変わったりする。情熱と力みは紙一重。