老いか焦りか、『ドライブアウェイ・ドールズ』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『ドライブアウェイ・ドールズ』

【評価】☆(☆5つが最高)

【監督】イーサン・コーエン

【主演】マーガレット・クアリー

 

 

【あらすじ】

 ジェイミーとマリアンの二人は、マリアンの伯母の家へ向かうついでに車を届ける仕事を請け負った。しかし、その車のトランクには謎のスーツケースがあり、二人はいかつい男たちに追われる羽目になる。

 

 

【感想】

 コーエン兄弟の名前があれば無条件に映画を観てしまう。サスペンスとコメディーの塩梅が絶妙で、あのシュールな世界が癖になる。そして今回は、イーサンが単独で監督した作品。それなりに期待していたが、ちょっとガッカリな出来だった。レズビアンのネタで怒濤の会話を繰り広げるが、字幕だけでは何の面白いのかよく分からない。運命や偶然に逆襲されることもなく、ただダラダラと物語が垂れ流されていた。保守的な人間や共和党をバカにする意図があったのかもしれないが、さすがに勇み足だった。