状況に応じて人も擬態する、『隣人X 疑惑の彼女』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『隣人X 疑惑の彼女』

【評価】☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】熊澤尚人

【主演】上野樹里、林遣都

 

 

【あらすじ】

 異星人が社会の中で人として暮らしていることが判明し、マスコミは異星人捜しに躍起となる。そして雑誌記者の笹は、異星人と思われる人物のリストを手渡され監視を開始した。

 

 

【感想】

 異星人の登場する話しではあるが、SF感はほとんどなかった。異星人はひとつのメタファーとして使われ、社会の中の少数派や異質な存在を意味しているようだった。なので恋愛映画の側面を持たせながら、社会派の足取りで進んでいく。前半はちょっと話しが滞り気味だった。台湾からの留学生のパートは要らなかったかも。それでも少数派を擁護する物語と、本能に近い部分でもある異分子を恐れる物語のせめぎ合いは面白かった。