人類の歴史は会議の歴史、『ヒトラーのための虐殺会議』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『ヒトラーのための虐殺会議』

【評価】☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】マッティ・ゲショネック

【主演】フィリップ・ホフマイヤー

 

 

【あらすじ】

 1942年1月、ヨーロッパで暮らす1100万人のユダヤ人の運命を決する会議が、ドイツのバンゼー湖畔の邸宅で開かれた。

 

 

【感想】

 ユダヤ人の絶滅政策を決定する会議を題材とした映画。ホロコーストの凄惨さと、会議でのやり取りのギャップの大きさがシュールに響いていた。出席者の背景をもっと知っていれば、映画の感じ方が更に違っていたかも。ドイツ人なら知っていて当然の知識が欠けていた気もする。ただ映画を観ていて、会議というものがどういう役割を果たすのか色々と考えさせられた。予定調和な会議があったり、驚くような方針転換があったり、そして先送りを決定する会議があったり。会議での個人と組織の関わり合いは不思議でもある。