変化球主体の復讐劇、『ノースマン』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『ノースマン』

【評価】☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】ロバート・エガース

【主演】アレクサンダー・スカルスガルド

 

 

【あらすじ】

 9世紀、北大西洋の島で国王である父親が叔父に殺害されたアムレートは、単身海に逃れその後はバイキングの一員として生き延び復讐を果たそうとする。

 

 

【感想】

 シンプルな復讐劇で、娯楽性の高い映画だと思っていた。しかし神話を題材にしたようで、精霊や預言者などが登場しどこか文学めいた内容になっていた。この高尚さが多くの大物俳優を惹きつけたのかもしれない。顔ぶれはかなり豪華で、それぞれに見せ場が用意されていた。そのため舞台劇を観ているような感覚になり、分かり易さやスピード感からは離れていた。それでも略奪こそが人間の本性と主張しているようで、タイムリーな内容になっていたと思う。