憧れは脆く儚く、『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】エドガー・ライト

【主演】トーマシン・マッケンジー

 

 

【あらすじ】

 美術学校に入学したエロイーズは、ロンドンの下宿で一人暮らしを始める。しかし毎晩60年代のソーホーに行く夢を見て、そこで歌手を目指すサンディという女性に共感を持つようになる。

 

 

【感想】

 ジャンルで言えばサスペンス・ホラーだが、ガールズ・ムービーとしての色合いが強かった気がする。主人公はロンドにやって来た女子大生。霊が見えてしまう体質もあり、なぜか60年代のソーホーでの出来事を生々しく体験していく。それなりの恐さもあるが、洒落た映像やファッションが満載で、60年代のロンドンへの思い入れや憧れが注がれている。改めてエドガー・ライトの勢いやセンスの良さを感じられ、掘り出し物の一本になりそう。