足ることは知らず、『パーフェクト・ケア』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『パーフェクト・ケア』

【評価】☆☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】J・ブレイクソン

【主演】ロザムンド・パイク

 

 

【あらすじ】

 身寄りのない老人の法定後見人を務めるマーラは、老人たちの資産を管理することで富を得ていた。そして裕福な老女をいつもの手口で施設に送り込むが、予想外の窮地に立たされてしまう。

 

 

【感想】

 貪欲さを賞賛するかのような映画で、「ウォール街」と重ねたくなる。主人公は、身寄りの少ない裕福な老人たちを食い物にする法定後見人。やっていることはオレオレ詐欺と同じだが、合法的で効率的なシステムはさすがアメリカと思わせる。悪魔のような振る舞いを堂々と見せつけ、ピンチには闘志を燃やす。主演のロザムンド・パイクの圧倒的な存在感が映画に魂を吹き込んでいた。「ゴーン・ガール」にも引けをとらない悪女ぶりを発揮している。オチの付け方にもやられてしまった。