子役パワーは炸裂、『ギフテッド』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『ギフテッド

【評価】☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】マーク・ウェブ

【主演】クリス・エヴァンス

【製作年】2017年

 

 

【あらすじ】

 死んだ姉の娘メアリーを引き取り一人で育てていたフランクだが、天才的な数学の才能を持つメアリーの存在に気付いたフランクの母親が、養育権を求めて裁判を起こす。姉の遺志を継ぎ、メアリーを普通の子供として育てていたフランクは、否応なく争いに巻き込まれていく。

 

 

【感想】

 いい話しで盛り上がっていく映画で、間違いのないアイテムが揃う。可愛らしい女の子と、ちょっと不細工な猫が登場し、観客の心を奪っていく。女の子は、ちょっと勝ち気でわがままだけれども心根は優しい、という設定。怒ったり、泣いたり、笑ったりと表情を次々と変えていく。いつものことながら、アメリカの子役のレベルに圧倒される。片目の猫を抱きかかえるシーンなどは、鉄板ネタと言ってもいいのかも。

 

 

 ストーリーは無理なく、自然な形で進んで行く。感動を下手に煽らないあたりが、映画作りの上手さと言えそう。ただ、さすがに7歳の女の子が大学生顔負けの数学力を発揮するという設定は行き過ぎのような気もしたが、拙い字で綴る数式が健気で妙な説得力を持っていた。もちろん予想通りの展開を見せる王道ネタ。無難にまとめていく優等生的な映画でもあり、強烈な印象を残すことはなかった。疲れているときには、軽い癒しを与えてくれそう。