アメリカならではのスケールの大きさ、『俺たちポップスター』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『俺たちポップスター

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】アキヴァ・シェイファー、ヨーマ・タコンヌ

【主演】アンディ・サムバーグ

【製作年】2016年

 

 

【あらすじ】

 幼馴染み三人で結成したバンド“スタイル・ボーイズ”は、瞬く間に世界的なバンドとなった。しかしメンバー間の確執で、バンドはあえなく解散。フロントマンのコナーはソロデビューを果たし、ファーストアルバムは大ヒットを記録した。コナーはセカンドアルバムの発売を前にして、自身のドキュメンタリー映画の撮影を開始する。

 

 

【感想】

 架空のバンド、架空のミュージシャンを主人公にしたドキュメンタリー風の映画。人気バンドの解散を機に、ソロデビューを果たした主人公コナーの日常生活を追っていく。バカっぽさ全開で、セレブらしい振る舞いを披露していく。何も知らずに観たら、アメリカにはこういうミュージシャンがいるのかと納得したかもしれない。大いにふざけて、音楽業界の現状を笑い飛ばしているように見える。

 

 

 ホラの吹き方が大きく、しかも妙にリアルで本物っぽいのが特徴。このバカバカしさが気持ちよく、ラストまで乗っていけた。そして不覚にも、軽い感動まで味わってしまった。ふざけてはいても、映画の製作スタイルは本物と区別がつかない。関係者の証言インタビューや、過去の映像の加え方も自然で上手い。音楽ドキュメンタリーのお手本、と言ってもよさそうだった。こういう映画を観ると、アメリカ人が少し羨ましくなる。