鍛えると見せたくなる、『リベンジ・リスト』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『リベンジ・リスト

【評価】☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】チャック・ラッセル

【主演】ジョン・トラヴォルタ

【製作年】2016年

 

 

【あらすじ】

 元特殊工作員で、今は一般人として普通に暮らしているスタンリーは、空港の駐車場で強盗に襲われ妻が殺害される。犯人は捕らえられたものの、すぐに釈放されてしまう。激しい怒りを感じたスタンリーは、かつての仲間と連絡を取り復讐のための戦いを始める。

 

 

【感想】

 「ジョン・ウィック」の成功にあやかって製作された映画。いわゆるオジサン・アクションで、この映画ではジョン・トラヴォルタがキレキレの元特殊工作員を演じている。このジャンルの先駆者としては、スティーヴン・セガールやジャン=クロード・ヴァン・ダムの名前が浮かんでくる。そしてコミカルな味付けをして、オジサン・アクションの地平を広げたのがジェイソン・ステイサムだろうか。

 

 

 更にアクションの切れ味に磨きをかけたのが、「ジョン・ウィック」のキアヌ・リーブスと「イコライザー」のデンゼル・ワシントンのような気がする。新規参入も盛んで、現在沸きに沸いているジャンル。ただし観客もオジサンたちが中心で、かなり限られたマーケット。それにしても60歳を過ぎてもマッチョな肉体を作るのは可能なのだと、改めて思い知らされた。トレーニングの賜物なのか、それとも何か秘密の方法があるのか気になる所ではある。

 

 

 この映画のストーリーは、妻を殺された元特殊工作員の男が復讐に燃えるといったもの。かなりオーソドックスなストーリーと言えそう。アクション・シーンは「ジョン・ウィック」を意識したのか、ガンフー・アクションらしきものも見えたが、総じて大人しめで印象は薄い。ただ親友とのやり取りは洒落ていて、微かな輝きを放っていた。ビール片手にボンヤリと眺めて楽しむにはいい映画だと思う。