体を鍛えてみたくなる、『X-ミッション』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『X-ミッション

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】エリクソン・コア

【主演】ルーク・ブレイシー

【製作年】2015年


【あらすじ】

 かつてエクストリーム・スポーツのプロ選手だったユタは、オフロード・バイクによる過激なチャレンジで友人を亡くしてしまう。そしてユタが新たに選んだ職業は、FBI捜査官だった。ユタは、世界各地で大胆な犯罪を繰り返すグループに着目。彼らが現れそうな場所に向かい、グループに潜入しようと試みる。


【感想】

 キアヌ・リーブスが主演した「ハートブルー」のリメイク作品ということだが、同じ映画だと感じることはほとんどなかった。主人公のFBI捜査官が、大胆な犯行を繰り返す犯罪グループに潜入する、という設定が同じだけ。サスペンスや刑事ものを期待していくと、肩透かしを食う可能性が高くなりそう。


 この映画の比重はアクションが8割で、ストーリーが2割といったところ。CGを使わないアクション・シーンを拝むつもりで観るべきなのかも。ストーリーはあくまでも繋ぎとして使われていた。アクションとアクションの間を取り持ち、2時間を飽きさせない形に整えている。ドキュメンタリーよりも馴染みやすく、気軽に楽しめる作り。二八そばといった感じ。


 登場するスポーツはスカイダイビングにモトクロス、スノーボードにサーフィンなどなど。中でも一番引き付けられたのはフリークライミング。スクリーンを眺めているだけなのに、緊張で手が縮こまってくる。命綱もなしに、よくあんな高い崖を登れると思う。しかも手掛かりや足場を求めて、猿のように飛んだりもする。悟り云々は胡散臭かったが、生身の人間が繰り出す凄技には圧倒され続けた。