花 | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

メタリックの花束を あなたは何に捧げるの?


コンクリートの夜に あなたは何処で泳ぐの?


薄暗い部屋で 息をしている


朝がもう すぐそこまで来ている


殺されかけた 睡眠は


本棚の中から出てこず 震えたまま


冷たい沈黙に咲き誇る 不安


レンガの配色に 悩まされたままの数日


人を愛することを 忘れていたような気がする


壊れかけた 携帯電話から 動物の群れ


流れるように 全てを染めていく雨


街の中心で 紅茶をこぼす 夢を見る


人々は 他人の分よりも 


自分の居心地の良い 場所を求めて


その度 俺は カタマリと化していくのがわかる


何千回も 萎れた花


大勢のジャングルで 咲けない花


強い風が吹けば 飛ばされていく花


空を 自由に舞いたいと 願うばかりの花


社会に従うだけの みじめな花




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