冬眠への行進 | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

この季節は イチョウが


春まで死ぬる季節


風が 耳を突き刺す 疑問符


妖精が代弁する 答えを


俺は 舌から吐き出す アンサー


「俺には オリーブの木があるから大丈夫」


通りでは 国旗を掲げて 


横断歩道で 反復横とびを始める イタリアンシェフ


明日 ここから立ち去ろうとしているのに


明日 ここから旅立とうとしているのに


立ちはだかる カテナチオの群れ


眼を閉じれば 赤い光の視線


不自然な誘惑 指が凍り付いて動かない


新しい書物が 俺を殺し 


新しい書物が 俺を蘇らせる 


子供達の好奇心と 


計り知れない 冬眠への行進


四角い食卓からは 


まんまる おめめをした お月さま





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