演劇集団よろずやの第28回本公演。
これまでこの劇団で観てきたのは、シリアスなお芝居で、涙を誘うものでしたから、
今回もその延長線上で、ちょっと悲しいところがあるのかなというくらいの気持ちで観に
行きました。
でもその予想は見事に裏切られ、痛快な笑いの塊でした。
主宰の寺田夢酔さん、こんな脚本も書けるのかと驚きました。
オープニングから、くすくす、ゲラゲラ笑いっぱなし。
周りの観客を気にせずに笑っていました。
ちょうど私のツボにピタリとはまるような笑いのポイントでした。
フライヤーを見ても、出演者がみんな笑っているでしょう。
そんな舞台です。
こういう気を遣わずに笑える舞台というのも、面白いものです。
真面目そうに演技していても笑えるというのがいいです。
そんな中で、あっと驚いたのが、坂本龍馬の妻役の竹田朋子さん。
さすがに劇団の看板女優ですから、いつもは超真面目な役柄が多いのですが、
今日はオープニングから、武士に変装して、こそこそと動き回るという、奇妙な動き。
そして、龍馬が芸者の「お元」と仲良くしているのを見たときの睨みつける視線・表情が、こ
れまで見たことのない雰囲気で、怖いんですが、しかし、「わあ、あんな視線で睨まれた
い」と、思わせる独特な表情でした。さすが役者。演技ですねぇ。
終演後お話したら、普通の方なんですけどねぇ。板の上では、どんな役でもできるというすごい事です。
ここ2週間ほど、仕事で多忙を極めていたので、今日は90分間ノンストップで笑い続けて、
ストレスが発散できました。
なんと、27日の日曜日の千秋楽公演がまだ、数席空いているとのこと。月曜日の仕事の用
意をしなくちゃいけないので、観に行けないのが残念です。( ;∀;)