僕の大学時代の卒業論文は、マレイン酸エナラプリルの猫への投薬の基礎的検討ってやつでした。
この薬は、血圧を下げたり、心臓の悪い子に対して心臓への負担を軽減するための薬でした。
個人的には、自分のやってきたことが、多くの動物の役に立ったんだと思ってます。
実験は、投薬をしながら、72時間経時的に血液中の薬の濃度と血圧測定をするというものでした。
そうです、実験が始まると、寝る時間が、、、そして、それを手伝いする後輩も巻き込んで、深夜3時に暴れる猫から採血とか、、、
そんな実験でした。今から25年ほど前の話です。
そんなお薬(製品名:エナカルド)さんが、販売中止になります。
いいお薬がどんどんできてきたのに押されたのかなぁ。。。
寂しくなります。もう、自分のやった研究が過去の遺産となって、、、、って気分です。
ジェネリックにやられたのかなぁ。。。色々と考えますけど、後発品たちも、世の中の多くの動物たちのために頑張ってほしいと思います。
ちなみに、恩師が発表してくれたその論文
https://ci.nii.ac.jp/naid/110003920861/
猫におけるエナラプリルの用量依存性アンジオテンシン変換酵素阻害効果Dose-Dependent Inhibition of Angiotensin Converting Enzyme by Enalapril in Cats