最近動物病院に経営学を取り入れることが重視されている。
顧客サービス
なんだって。
しかし忘れてはいけないのは、最大の患者さんに対してのサービスは、真摯な気持ちで安心感を与えることだと思う。
安心感は、すなわち、安心した医療を提供できるということ。
患者さんが不安にならない診察や病気の説明をしなきゃいけない。
身を守るための、常に最悪の状況までを伝えて、むやみに不安を煽るのは、インフォームドコンセントではない。
インフォームドコンセントは常に患者さんの安心のためにあるもので、自分の身を守るためにあるのではない。
経営を考える時間があるなら、自分のスキルを上げる時間に費やしたらいいんじゃない?
うまく話ができるようにセミナーや、顧客サービスを充実させる方向に流れてほしくない。
診察に自信を持たないと何となく患者さんに伝わると思うのです。
病院の利益は、自らの経営手腕で勝ち取るものではなく、自らの治療成績の後に自然とついてくるんじゃないかな?って思います。
さんざん言い訳しましたが、うちのスタッフはいい意味で自然体。
お世辞を言わないようにして、自分の思ったことを言ってもらいます。
周りから見たらむちゃくちゃかもしれません。しかし、素直な気持ちで医療をやりたいです。
マニュアルに乗っ取りながら患者さんをマニュアルで診察するなら、医療はおもしろくないし、人が行う意味がないと思います。
我々もマニュアル通りに機械的に診察されたくないですからね。