別宅の取説⑪ 真夜中に天井から水漏れ | いまから、いまから はじまるよぉ

いまから、いまから はじまるよぉ

もともとすべてをブラスに考える65歳。
プラス思考といえば聞こえはいいが、深く考えていないだけ。
3度の乳がん、病気と老いと夫婦のこと。
ただいま本宅と別宅という名称で「発展的別居」。夕食だけはいっしょに食べる「夕食婚」を継続中。

シトリン夫婦は夕食のみを一緒に食べる「夕食婚」である。

自宅を本宅と呼び、仕事場を別宅と呼ぶ。

シトリンは夕食のみを旦那様と食べるために本宅に帰っているのである。

 

周りに反対されながらも202号室を契約し、1階と2階に分かれて仕事が始まった。

仮眠もできるようにと202号室にベッドも持ち込んだ。

夜中、まだ仕事をしていた時に、玄関辺りから音がする。

天井の点検穴の角から蛇口をひねったかように大量の水が!

ちょうど、真下辺りにはFAXを置いていたので、とりあえずFAXを避難させ、バケツで落ちて来る水を受けた。

証拠に動画を撮っておかなきゃと思い、スマホを取りに行き、戻ったときには、ポタポタと水滴が落ちるくらいに落ち着いていた。

翌日、不動産屋さんに電話を入れた。

担当のおじちゃん(シトリンより年上?)が来てくれ、点検穴を覗いてくれたが
「濡れていないよ」という。

「じゃあ、あれは何だったの? 確かに天井から水が落ちてきんだけど」とシトリン。

「やっぱり霊の仕業なんですか?」とシトリン。

担当のおじちゃんがバランスを崩して脚立から落ちた。
後頭部が玄関外のフェンスに当たり、フェンスがビヨンビヨンと音を立てる。
担当のおじちゃんの顔もスローモーションのように、ビヨンビヨンと揺れる。

ケガはなかった。
ただ、いまでも玄関の左側の壁には脚立が倒れた時の傷が残っている。

「天井裏は濡れていないし、また漏れたら連絡してください」と言って担当のおじちゃんは帰っていった。

気になって翌日不動産屋さんに電話をしたが、担当のおじちゃんは大丈夫だった。
鉄柱に一撃ではなくて、後頭部が当たったのがフェンス部分だったので、クッションの役目をしたのかも知れない。


ここで怪我でもされたら、また噂が立つし・・・

当時は担当のおじちゃんの話を信じた。

ただ、「濡れてない」と言い張る担当のおじちゃんであるが、本当は濡れていたんだとその後にシトリンは思う。

シトリンが出て行かないのを担当のおじちゃんは知っている。
本当に霊の仕業でもシトリンが仕事をする上でこれだけの好条件の物件はもうないと思っていることを、担当のおじちゃんは知っている。

前の大家さんからビルを買い取ったもののなかなか売れないので、いまはオーナーと管理会社が一緒のまま。
なるべく修理をしたくないのである。

「シトリンさん、このビル買ってくださいよ」といつも言われる。

担当のおじちゃんは、シトリンがお金を持っていると思っている。
ビルを買うなど、どう考えても無理だし、たとえお金があったとしても買うつもりはない。

天井からの水漏れも、シトリンは3階からの水漏れだと思っているが、気になるメンバーたちは「やっぱりね」という。

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

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