私は小学生の頃からピアノを習っていましたが、
ピアノの他にも「書道」「そろばん」も習っていました。
そろばんは3級まで取って、その後は転校してしまって
通えなくなってしまいましたが、
書道はピアノ同様、高校3年生の3月まで習っていました。

書道が大好きでした。
そして、先生の事も大好きでした。

その大好きな先生から書道を通して様々な事を学びました。
その中でも「時間」についてのお話は
とても素敵な考え方で、
そのお話をしていただいたお蔭で
今、私はこうやってやりたいことを実現しています。

先生はそれほどしゃべる方ではないので
そのお話をするときも短く、淡々とされました。
そのお話は…

「時間は作るものだ」

…ね、短いでしょ?(笑)

普通に考えて、時間とは限られているものです。
その限られた時間の中で、人間はやりくりして生活しています。
先生はそこを話したわけではなく。

やりたいことをやれない理由によく
「時間がない」とありますが、
そうではなく、
「やりたいと思ったなら、そのやりたいもののための時間を作る事が大事」
という事なのですよ。
「○○したいんだけど、時間がないのよね~」というのは
ただの言い訳。

とまあ、結構手厳しい事を、
当時小学校の3~4年生くらいだった私に話してくださいました(笑)
でも、当時の私はこのお話を「覚えておかなければ」と思っていました。

子供の頃、私は「時間なんて、永遠にある」と思っていました。
「明日やればいいや」とか「いつかやればいいや」と思っていました。
でも年を重ねるごとに、書道の先生のおっしゃっていた言葉の意味が
段々わかってきました。

今私はピアノに関わって生きています。
生徒さん一人一人に毎週レッスンをしたり
たまに人前で演奏をしたり
家族で音楽を楽しんだり、友達と音楽で遊んだり…
そういう事ができるようになったのは、
「今やらないで、いつやるんだ!」という気持ちがあるからです。
イマイファミリーの活動は
今のところ子供たちも楽しんでやってくれていますが、
子供が「やらない」と言ったらそこで終わりだと思うし、
生徒さんとの楽しいレッスンも永遠ではありません。

大袈裟ですが、私は毎日を「今しかない」と思って生活しています。
だから、今できる事をしっかりやっていこうと思って
小さな一歩を毎日踏み出しています。
その小さな一歩一歩が
いつか振り返った時に「道」になっていたら嬉しいなとワクワクした気持ちで
日々頑張っています。

そういう事を、子供たちにもいつかわかってもらえたらいいなあと思って
毎日暮らしています。