ビタミンとかカロチンとか、味気ないサプリメントなんかでとってたら、もったいないすよー。
あたしは今日、ピーマンを3個、おひたしにして食べました。
空っぽ同士、気が合うんですよねー、あたしとピーマン。
さて、2012年も、全快野菜ちゃんは、ひん曲がったり、泥んこだったり、虫くんと葉っぱを分け合ったりしながらも、栄養満点のイキイキ野菜ちゃんをお届けします。

そんな野菜ちゃんが育つところって? ええ、そうです。畑でやしょう。
もっくりした土と、やさしく厳しい太陽と、日焼けした元気なとーちゃんかーちゃんに、大事に育てられるんです。
(だから、本当は食べたときに、土とかお日様とかとーちゃんかーちゃんの汗の味がするはずなんです。目をつむって食べてみてっ)
私事で恐縮ですが、実は、あたしは村で育ち、幼少のころは畑と一緒に育ちました。

うちのばあちゃんは、畑をたくさん持っていて、毎日朝から晩まで畑の面倒をみていました。
よちよち歩きで邪魔くさいあたしは、晴れたら畑のそばの木に、ひもで括り付けられ、ばあちゃんの畑仕事を観ておりましたとさ。
雨なら畑の小屋の柱に(やっぱりひもで...)括り付けられて、ばあちゃんの畑仕事の音を聞いておりましたとさ。
はっ、待てよ!
畑以下じゃないか、扱いが。
だから畑は仲間なんですよね(畑は明らかにあたしを下に見てるだろうけど)。
野菜が大好き。特に、できの悪い、カタチの悪いやつらとは気が合う。ばあちゃんの畑のあいつらを思い出して、親近感がわく。
――畑は、野菜を育て、野菜は、人を育て、人は、畑を育てる。
素晴らしい循環じゃないですか。
今は、その循環が目に見えなくなって、ダイニングの椅子に腰かけたら、見てくれのいい野菜がオートマティックに出てくるんですが、やっぱり、食べるだけでなく、その循環をのぞいてみたり、入り込んだりしてみるのが面白いですよね。
ううううう、畑に還りたいー!(死に急いでいるわけではない)
全快野菜ちゃんでは、村の畑をちょっと覗いたり、ちょっと手を入れたりする機会をつくって行きたいと思っています。赤ちゃんを木に括り付けろとは言わないけれど。
畑と仲間になろう!
あたしは、畑と仲間になるどー。育った場所に還るどー。
ほんで、土から抜いた野菜を小川で洗って、かじっちゃうどー。
