こんにちは
大阪府高槻市の中小企業診断士、今一です。
コンビニやスーパーで、ついつい予定外の商品を買ってしまうことはありませんか?
実は、お店には私たちを「つい買っちゃう」気持ちにさせる秘密が隠されているんです。今回は、そんなお店の戦略について解説します。
コンビニのレイアウトは計算し尽くされている!
コンビニって、お店が変わってもレイアウトが似ていると思いませんか?
入り口には季節商品や新製品、一番奥には飲み物コーナー。
壁沿いにはお弁当・おにぎり… なんだかどのコンビニでも同じような配置ですよね。
実は、これにはちゃんと理由があります。
コンビニに来る人が一番よく買うのは、お弁当やおにぎり、そして飲み物。
これらの商品は、コンビニの売上の多くを占めています。
そこで、コンビニはこれらの商品をあえてお店の奥に配置することで、お客様が自然と店内を一周するように仕向けているのです。
奥にある商品を目指して店内を歩くうちに、他の商品が目に入り、「これも買っちゃおうかな」という気持ちになる… そんな経験、あなたにもありませんか?
私も、飲み物を買おうと思ってコンビニに入ったのに、気づけばデザートも一緒に買ってしまっていることがよくあります。
ぐるっと一周させる! コンビニの導線設計
このように、お客様が店内を長く歩き、多くの商品を目にするように計算されたレイアウトを「導線設計」と呼びます。
コンビニでは、
- 入り口付近に雑誌コーナー:面白そうな雑誌で立ち止まってもらい、店内に誘導します。
- 奥に飲み物コーナー:喉が渇いている人がつい立ち寄る飲み物コーナーを奥に配置することで、店内を回遊させます。
- 最奥部に主力商品:お弁当やおにぎりなど、コンビニの主要商品を配置することで、お客様の購買意欲を高めます。
コンビニの導線設計
レジへ向かうまでに、自然と多くの商品が目に入るように工夫されているのが分かりますよね。
レジの前って、なんとなく通りにくいと感じる人も多いのではないでしょうか?
そんな人はお弁当コーナーに行くために、自然と店内をぐるっと回るように設計されているんです。
スーパーも実は同じ! 主力商品はあえて奥に
実は、スーパーでも同じような戦略が使われています。
お肉やお魚などの主力商品は、あえてお店の奥に配置されることが多いです。
また、お惣菜コーナーも奥にあることが多いですが、これは、お惣菜だけで買い物が済んでしまうのを防ぎ、他の商品も購入してもらうためと考えられています。
商品配置だけじゃない! 買い物心理をくすぐる戦略
お店側は、導線設計だけでなく、他にも様々な工夫をしています。
- ゴールデンゾーン:人間の目につきやすい高さ(床から70~140cm)に、人気商品を配置します。
- Zの法則:人は無意識に、陳列棚をZの字を描くように見ているという法則を利用し、商品の配置を決定します。
ゴールデンゾーンの図
これらの工夫は、お客様が商品を手に取りやすいように、そして、より多くの商品に興味を持ってもらえるようにするためのものです。
まとめ:お店からのメッセージを受け取ろう!
コンビニやスーパーのレイアウトには、たくさんの工夫と戦略が詰まっていることが分かりましたね。
お店に行く際は、これらの工夫を意識してみると、いつもとは違った視点で買い物を楽しめるかもしれません。
そして、もしあなたがお店を経営しているなら、今回ご紹介した内容を参考に、お店のレイアウトや商品配置を見直してみてはいかがでしょうか?
追伸: 今回の記事を使って、動画を公開しています。ぜひご覧ください!