こんにちは 大阪府 高槻市

中小企業診断士登録予定 元エンジニアの今一です。

 

以前、生成AIを取り巻く環境について書きました。

 

 

 

 

今回の記事の目標は、皆さんに生成AIを試してもらうことです。

 

理由は、生成AIによって格差が生まれる可能性があるからです。

 

現在の求人でPCやExcelの操作が可能か問われるように、将来は生成AIの操作が可能か問われる可能性があります。

 

皆さんには他人事と思わずに記事を読んで頂けたらと思います。

 

そもそも「GPT」ってなに?

GPTは"Generative Pre-trained Transformer"の略称で

生成型 + 事前学習 + 予測 の意味です。

 

ChatGPTは皆さんが使う前に、既に学習させられています。

 

その学んだことから、皆さんが聞いた質問を予測し、回答を生成しています。

 

つまり、質問に対する回答は確率によって作成されています。

 

これはAI全般に言えることですが、現代技術のAIは人の言葉を理解している訳ではありません。

 

AIはドラえもんじゃない

AIと聞くと、ドラえもんのように受け答えして会話が成立する絵を想像する人が多いかと思います。

 

しかし、現代技術はそこまで進歩していません。 (最近の技術進歩は凄いですが)

 

例えば、スマホでグーグルマップを開き「イタリアンじゃないご飯」と検索をかけてもイタリアンが紹介されます。

 

これは、「イタリアン・ご飯」というキーワードで検索をかける人はイタリアンを探していることが多いので、

 

今回もイタリアンを探していると統計的に判断しているからです。

 

だから、「イタリアンじゃない」と検索しても検索結果でイタリアンがでてきてしまう訳です。

 

 

ここから重要です

 

AIは質問の意味を理解している訳ではなく、キーワードから統計的に回答を生成しているので回答が正しいとは限りません。

 

だから、仕事で使う際は特に内容の精査が必要です。

 

AIが偽情報を生成することを「ハルシネーション」といいます。

 

 

では、AIは仕事で使えないのでしょうか?

 

結論から言うと仕事でも使えます。

 

 

具体的に、どう使うのかというと、たたき台を作成するのに使えます。

 

 

例えば、税理士の先生が

「クライアントが亡くなられた時に、遺族の心境を察しながら、相続申告できますよを伝えたい」

といった場面のメール文章を考えて貰った結果が以下です。

 

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件名: 様のご逝去に際しての相続税申告について

本文:

[ご遺族のお名前] 様

 

まず始めに、様のご逝去に深い哀悼の意を表します。

このような困難な時期にお手紙を差し上げることをお許しください。

私は、様から税務顧問としての業務を承っておりました。

ご遺族がこの辛い時期を乗り越えられるよう、可能な限りのサポートを提供させていただきたく存じます。

 

相続に関しては、多くの手続きと複雑な税務問題が伴います。

特に、相続税の申告は時間的な制約もあり、適切な対応が求められます。

私どもは、様の財産に関する詳細な知識を持っており、スムーズに申告手続きを進めることが可能です。

 

<中略>

 

敬具

[あなたの名前] [あなたの連絡先]

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「出典:税務・会計業界で使い倒す生成AI(ChatGPT等)有効活用セミナー(資料作成 2024.4.9)日税フォーラム」

 

 

以上が生成された内容です。

 

ほとんど変更せずに送ってもよい内容ではないでしょうか?

 

このように、メールのたたき台を考えて貰うのに利用することができます。

 

他にも「レポート形式にして」「表形式にして」「一般人でも分かるように説明して」といった指示をすることも可能です。

 

このように指示をだすことを「プロンプト」と言います。

 

個人がAIを使いこなすには、AIに指示をだす「プロンプト」の上達が必要です。

 

 

最初から機能を使いこなすのは困難なので、まずは検索に使ってみるなど簡単なことに生成AIを活用してみることをおすすめします。

 

慣れてきたらプログラムやレポートの作成といった、より高度な指示に挑戦しましょう。

 

紙からパソコン。ガラケーからスマホのように、今後は生成AIを使いこなせる人と使えない人で別れてくると思います。

 

 

AIは非常に複雑な技術で理解が困難です。

 

しかし、「よくわからない」といって利用しなければ、利用できる人と差が開いてしまいます。

 

まずは使ってみる。

 

そして、使えなければ性能が上がるまで待てばいいのです。

 

時代に置いていかれないように、皆さんには操作してみて頂ければと思います。

 

 

他にも「チューリングテスト」や「AIの読解力、自然言語と機械言語」など紹介したい面白い話がありますが長くなったので、またの機会にします。

 

ありがとうございました。

 

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