Sun 230521 「お酒を減らします」宣言/広島の光景に感激/4月10日、角館へ 4365回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 230521 「お酒を減らします」宣言/広島の光景に感激/4月10日、角館へ 4365回

 賢い人たちにはきっと「お前はアホか」「オマエはバカか」「いい年をして」と失笑されるに違いないが、ワタクシはこの3日間テレビにかじりついて、広島の光景の数々に感激が止まらなかった。

 

 大きな危険を冒して広島までやってきてくれたウクライナの大統領はもちろん、首脳全員を資料館に40分もとどまらせた日本側の努力も、資料館に40分とどまって史上初めての見学を続けた首脳たちも、招待に応じてくれたアウトリーチの首脳たちも、みんな大したものだったと思うのだ。

 

 別に今井君は、「お好み焼きを食べたか食べないか」とか、「生ガキをみんな食べたのか」とか、そんなことばかり心配していたのではないし、「お、昨秋オレが泊まったホテルだ!!」「オレも乗った船だ!!」とか、そんなことばかりに感激していたのではないのである。

  (4月10日、旅の途中で美しい岩手山の勇姿に感激する)

 

 その感激のあまり、ワタクシは思うところあって、今日からお酒を減らそうと決意した。

 

 はいはいはい、勝手に失笑&嘲笑してくれたまえ。でもねえ諸君、あんなにみんな精一杯の努力をしているのに、今井君ともあろう者が、こんなに毎晩お酒をガブ飲みしてバタンQ、読書も執筆もみんな怠けて放置したまま、そんなんじゃ情けないじゃないか。

 

 これもまた「予知能力」(Sun 230416 我が予知能力/電車の新聞姫/京都新聞の魅力/地方紙を読みたまえ 4348回)というわけではないだろうが、ワタクシはつい5日前に「ブログ5000回達成まで一気に進みます」と宣言したばかり。とりあえず今日で6日間は1日も休んでいないが、これって「何か広島で素晴らしいことがあって、きっと自分も奮起するはずだ」という予知能力が働いたんじゃあるまいか。

(4月10日、角館の枝垂れ桜はマコトに美しく咲き誇っていた)

 

 もちろん「お酒を一気にゼロにする」なんてのは、ダラシないワタクシだ、無理に決まっている。

 

「一気に酒をゼロに」と、ワタクシが今日ただいまここで高らかに宣言したって、何しろ人間というものはAIと違うから、進歩も成長も極めて長い時間がかかる。この今井がいきなり「お酒ゼロ」だなんて、それはただの夢想にすぎない。

 

 しかしとにかく、一歩を踏み出さなきゃいかん。際限なく豪快に飲んでいたものを、1杯減らし、2杯減らし、気がつくと減らした量が1週間でボトル1本分になり、やがて1週間の飲酒量がボトル勘定からグラス勘定になり、そしてついには酒ほぼゼロを目指しての前進が始まる。

 

 そういう前進があれば、「5000回まで一気」なんてのはきっと簡単に達成できるのだ。しばらく怠け放題だった読書の量も、やっぱりむかしむかしの賢かった頃の今井君に戻っていく。

(4月10日、秋田県角館の駅前では、もう満開の枝垂れ桜が風に揺れていた)

 

 ついでに言えば、おそらく怠けつづけたせいで、音楽を聴く感性も、絵や彫刻を見る感性も、すっかり痩せ衰えてしまった。クラシックでもジャズでも、要するにBGMとして流しているだけ。高校生の頃あんなに好きだったバッハだって、ホントに今やBGMにしか聞こえない。

 

 実はつい先日、上野の国立西洋美術館を訪れた。大学学部時代から30歳前後にかけて、若き今井君はここの常連。当時は200円だったか300円だったか、驚くほど安い入場料の「常設展」に毎週のように入り浸り、絵画も彫刻もみんな暗記してしまうほどだった。

  (角館・武家屋敷近くで秋田犬「武家丸」に再会 1)

 

 ところが、いやはや長い長いご無沙汰で、そのご無沙汰もきっと豪勢な酒量のせいだったのだが、おそらく15年ぶりに国立西洋美術館・常設展に入ってみると、ズラリと並んだ名作に、心も気持ちも動かない。

 

「こりゃいかん」と思うのだが、何だか余計なことばかり気にかかる。美術館も御多分にもれず「パパ活」系カップルが多い。年齢差の大きい男子と女子がギコチない「ですます調」で語り合っていれば、それが気になって絵に集中できない。

  (角館・武家屋敷近くで秋田犬「武家丸」に再会 2)

 

 そしてみんな、やたらにスマホで絵の写真を撮る。あっちでもパシャパシャ、こっちでもパシャパシャ、もちろんそれも美術館サイドがOKしたことなんだろうし、そんなことが気になって絵に集中できなければ、もちろんそれはワタクシが悪いのだろうけれども、どうしても気にかかって絵に気持ちが動かない。

 

 そうやってイライラしてくると、ふと「サッサと美術館を出て、銀座のビアホールにでも入るか」と思いつき、あとはもうダラシなくニヤニヤ、上野の坂を下りて銀座線の駅を目指している。

(角館への旅の始まりは、東京駅限定の3段重ねカツ弁当 1)

 

 こりゃいかん。みんながあんなに真剣に努力しているのに、(どうせまた失笑&嘲笑だろうけれども)このワタクシが「絵も見たくない、音楽も聴きたくない、何となくボーッとなごんでいたい」というのでは、さすがに情けないじゃないか。というより、つまらないじゃないか。

 

 というわけで、ワタクシはお酒を減らすことにした。もう一度言うが、「今日から酒ゼロ」「いきなり酒をゼロにしなきゃ意味がない」みたいなことではない。とりあえず、ブログにも出来るだけ休止がないように、5000回まで一気に突っ走る努力を始めたい。そういうレベルである。

(角館への旅の始まりは、東京駅限定の3段重ねカツ弁当 2)

 

 さて4月10日、京都から帰ったちょうど1週間後だったが、ワタクシは秋田の角館にお花見に出かけた。

 

 今井君が小学生の頃の角館は、桜が満開になるのが大型連休の頃。桜祭りが始まれば、ちょうど連休中のこととて、秋田に存在する全ての酔っ払いがここに集結したような有様になった。

 

 21世紀に入って、角館の桜は4月20日ごろに満開を迎えるようになった。桜祭りも昔から10日ほど早まり、ソメイヨシノの名所・桧木内川(ひのきないがわ)の川べりには、夜桜見物の人々のために無数の電球がぶら下げられるのである。

(角館への旅の始まりは、東京駅限定の3段重ねカツ弁当 3)

 

 今年もきっとそのつもりだったのだろう。4月10日、ワタクシが訪問した時には、もう電球だけはズラリとぶら下げられていたけれども、係りの人に尋ねたところでは、「まだ電源を入れる予定はありません」とのことだった。

 

 しかし2023年4月10日、桜祭りの開始より5日近くも前に、とっくに桧木内川の桜は咲き始めて、見たところ5分咲きから7分咲きという状態。このまま15日まで放置すれば、祭りより先に満開を迎え、祭りの頃は花吹雪、無数の電球は葉ザクラを煌々と照らすことになりそうな勢いだった。

(角館、桧木内川の河川敷に、キレイなスイセン群落を見つける)

 

 北東北の春は、スイセンの群落も美しい。秋田から青森行きの奥羽本線の電車に乗れば、車窓からは黄色い花の小さな群れが延々と眺められる。

 

 県境の「矢立峠」に差し掛かると、スイセンの眺めがいったん消えて残雪の雪景色になったりするが、さらに北上して弘前が近づくと、どこまでも続くリンゴ畑の足元で、再びスイセンの群落が主役に代わる。

     (角館のツクシの群れに一驚を喫する)

 

 桧木内川でも、桜の開花とスイセンの盛りがほぼ同時期に訪れる。夜の花見の宴からふと目をそらすと、電球の光に照らされた黄色い群落がマコトに可愛らしい。

 

 今年の春は異様に暖かかったせいか、ツクシなんかの生育にも驚くべきものがあった。武家屋敷の枝垂れ桜も、もうとっくに満開を迎えていた。

 

 ソメイヨシノより枝垂れ桜が先に満開になるというのも、ワタクシの感覚からすると順番が逆のように思うのだが、明日はその角館の美しい桜の写真をたくさん掲載しようと思う。

 

1E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 5/6

2E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 6/6

3E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN 1/2

4E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN 2/2

5E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE 1/2

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