Sun 220626 高槻の大熱演/今井史上最高の授業が続く/かに道楽とすっとび野郎 4239回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 220626 高槻の大熱演/今井史上最高の授業が続く/かに道楽とすっとび野郎 4239回

 しばらく更新を怠けているうちに、6月21日には夏至、6月22日は「カニの日」、次から次へと大事な日がやってきて、何と本日は6月26日、マコトにめでたく今井大明神のお誕生日を迎えた。

 

 ワタクシは、夏至が大キライだ。何と言っても「今がピークです」感がイヤ。夜が明けるのも今が一番早く、日が暮れるのも今が一番遅くて、今が一番日が長い。おやおや、今がピークであって、ここから先はどんどん日が短くなっていく。そういうピーク感、何だか寂しすぎるじゃないか。

 

 そこへいくと、12月下旬の「冬至」、こりゃ最高だ。夜が明けるのも一番遅く、日が暮れるのも一番早く、とにかくあっという間に夜になっちゃって、「さあこれからはどんどん春が近づいてくる」と言ふ高揚感はマコトに奥が深い。もうすぐクリスマス、もうすぐお正月、おめでた感も圧倒的だ。

     (6月10日、大阪府高槻での大熱演 1)

 

「げし」という音の響きもキライ。「もうすぐ期末テスト」という妙な緊迫感もイヤ。「大切なのは記憶じゃない。論理的思考力なんだ」とあんなに力説していた先生方が、たちまち記憶検査の鬼に早変わり。数学の試験でさえ、教科書例題と傍用問題集の解き方の暗記地獄と化した。

 

 そして2022年、首都圏は異様な暑さに襲われている。幸いなことに今井君は長い関西シリーズの真っただ中で、すでに2週間も大阪のホテルに滞在中。京都の鴨川べりだの、伊勢&志摩の海岸だの、少しでも涼味のある場所の散策を続けているからいいが、もし関東平野のど真ん中にいたら、連日40℃超えの恐怖に晒される。

     (6月10日、大阪府高槻での大熱演 2)

 

 6月22日が「カニの日」なのは、星占いの世界でこの日から「カニ座」の1ヶ月が始まるからなんだそうな。何を隠そう6月26日が誕生日の今井大明神も、やっぱりカニ座人間なのだ。

 

 出来れば「獅子座」とか「雄羊座」とか、もう少しカッケー星のもとに生まれたかったが、残念ながらサソリ座の人々とともに甲殻類の支配に屈することになった。マコトに誕生日が呪わしい。

(6月10日、京都ウォークは嵐山と嵯峨野を経て大覚寺・大澤池まで約2時間のコース 1)

 

 大阪にいて「カニの日」となれば、言わずと知れた道頓堀の「かに道楽」を見学に行きたくなるが、これまた残念なことにこの2週間の今井君は、夕暮れからギッシリ公開授業があり、それを忘れてかに道楽なんかに出入りすればまさに本末転倒、間違いなくこっぴどく叱られて、わが愛する予備校の世界から追放されてしまいかねない。

 

 そこで未練タラタラ、「かに道楽」をググってみると、例の「とーれとれ、ぴーちぴち、カニりょうりー」で始まるかに道楽CMソングに遭遇した。作詞・伊野上のぼる、作曲キダ・タロー。歌っているのはヂューク・エイセス、「きょうと〜大原、三千院」でお馴染みのオジサマ4人組だ。

 

「とーれとれ、ぴーちぴち、カニりょうりーで始まる」というのは、どうやら無知な今井君の誤解であって、この有名なサビの前に「ぴんとハサミをうちふりあげて、イキのいいのが気に入った」の一節がある。

(6月10日、京都ウォークは嵐山と嵯峨野を経て大覚寺・大澤池まで約2時間のコース 2)

 

 いやはや爽快な歌だ。諸君もぜひ一度聞いてみてくれたまえ。きっと期末テストの得点もグイッと上がり、模擬試験に立ち向かう気力も気迫も大いに充実するはずだ。

 

  ぴんとハサミをうちふりあげて

  イキのいいのが気に入った

  とーれとれ、ぴーちぴち、カニ料理

  味で夢よぶ 味で人よぶ

  かに道楽は …

 

 そこまでは、マコトに爽快&豪快。ただし諸君、最後の最後の一節に、ワタクシはどうも納得がいかないのである。「... かに道楽は、同じのれんの味つづき」と締めくくるのであるが、最後の「味つづき」がどうしても中途半端。国語辞典を引いてみても「味つづき」という表現は掲載されていない。

(6月10日、京都ウォークは嵐山と嵯峨野を経て大覚寺・大澤池まで約2時間のコース 3)

 

 まあ、気持ちは理解できるのだ。変わらぬのれんの、変わらぬ味。伝統をひたすら守る頑固な老舗の感覚。それを「味つづき」と表現したのだろうが、国語として定着していないコトバをシメに持ってくれば、作曲家の方にもやっぱり少なからぬタメライがあっただろう。

 

 作曲のキダ・タロー氏は、今年すでに90歳を超えている「浪花のモーツァルト」。このCMの名曲を「たった10分で作曲しましたんや」と豪語なさっている。しかしワタクシが心配する作曲家の「タメライ」、諸君も実際に聴いてくんろ。「味つづき」の部分での微妙な転調に、浪花のモーツァルトのタメライをはっきり感じるはずだ。

(6月10日、京都ウォークは嵐山と嵯峨野を経て大覚寺・大澤池まで約2時間のコース 4)

 

 それに対して、今も浪花に滞在中の今井君にはちっともタメライがない。連日の公開授業は連日の絶好調。絶好調すぎて心配になるぐらいだが、テキスト「E」「D」も「C」も間違いなく我が人生最高、今井史上最高の絶好調であって、どうも今ごろになってようやく今井大明神は人生の夏至に達したようだ。

 

 しかもこの人生の夏至、終わる気配は一切ナシ。もうずいぶん長く続いている。「もしかして今が夏至かな?」と実感したのが、一昨年の冬。いやはや、自分の授業に「200点満点!!」、ハチきれるほどパンパンの自信を今ぐらい感じたことはないのである。

 

 というか、あまり絶好調ぶりに、お空の向こうにポーンとスッとんでいきそうでコワいぐらいだ。そこでふと思い出したのが、「橋幸夫」という名の昔シンガーによる名曲「すっとび野郎」である。諸君、こちらもまたどうしても聴いてもらいたい。

(6月10日、京都ウォークは嵐山と嵯峨野を経て大覚寺・大澤池まで約2時間のコース 5)

 

 曲のタイトルはホントに間違いなく「すっとび野郎」、1965年作品だから、すでに発売から60年近くが経過する。作詞:吉川静夫、作曲:平川浪竜、浪竜と書いて「なみりゅう」と読む。

 

 1928年生まれというから、わが母上と同い年、「パリ不戦条約」締結の年の生まれだ。パリ不戦条約は、アメリカのケロッグとフランスのブリアンが提唱。人類の歴史上、初めて戦争を否定する国際条約となった。ドイツも大日本帝国もスターリンのソ連も参加して、15カ国が調印したのである。

 

 そういう記念すべき年に生まれた人が、38歳で作曲したのが「すっとび野郎」。諸君、「かに道楽」と「すっとび野郎」、ぜひ今日のうちにYouTubeでじっくり聴いてみたまえ。

 

 冒頭、「すっとびー、すっとびー、すっとびやろう」を聴いただけで、日本中の男子がみんなワラワラすっとび始め、すっとんだ男子連を眺めながら、さっきまで落ち着き払ってスマしていた女子たちも、みんな同じようにすっとび女子に姿を変える。

(大覚寺・大澤池「名古曽の滝」の跡。滝の水はもうすっかり絶えている。藤原公任「滝の音は 絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ)

 

 今や遅ればせの絶好調期を迎えた今井君が、まず先頭に立ってすっとぼうじゃないか。ワタクシの場合は「すっとぶ」というより「すっとぼける」タイプであるが、「すっとぼけ野郎」にもまた、別種の深く濃い味わいがある。

 

 すっとび野郎の歌詞はさらに「身軽で、気軽で、腕が立つ」「鉄火娘もコロリと惚れる」と続く。同じように身軽で気軽で授業の腕が立ちすぎる今井君は、別に「鉄火娘」などと言ふ恐ろしい女子にコロリと惚れてほしくなんかないが、ググってみても鉄火娘、なかなかその意味は明確にならない。

 

 そこでどんどんググっていくと、何とワタクシ自身が6年だか7年だか昔にこのブログに書いたページに行き当たった。まあ諸君、東京で35℃を超えた6月の猛暑の日の思ひ出に、次の記事を読んでみてくれたまえ。

Tue 160524 京都スーパー大盛況の話は明日 鯛めし♡ すっとび野郎、鶴見ですっとぶ

 

 そういえば2018年の6月26日は、ブログ10年連続更新を達成した懐かしい日でもある。あの日もワタクシは関西に滞在中。京都ブライトンホテルの一室で、輝かしい記録達成の1日を祝っていた。その記録は以下の記事で。

Mon 180604 帰ってきた/3652回完了/夢は沃野を駆けめぐる(イタリアすみずみ 17)

 

1E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS 1/2

2E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS 2/2

3E(Cd) Lima:CHOPIN FAVORITE PIANO PIECES

4E(Cd) Muti & Berlin:VERDI/FOUR SACRED PIECES

5E(Cd) Reiner & Wien:VERDI/REQUIEM 1/2

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