Tue 220614 早くも全開/大阪泉ヶ丘と群馬県前橋で大熱演/鎌倉でハナショウブ 4236回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 220614 早くも全開/大阪泉ヶ丘と群馬県前橋で大熱演/鎌倉でハナショウブ 4236回

「70日ぶりの公開授業なので、最初のうちは調子に乗れないかもしれません」と、6月9日の岸和田では珍しく謙虚なコトバで夏シリーズを始めたのだが、さすがにワタクシほどの大ベテランになると、「調子に乗れない」などという情けない事態には滅多に陥らないものである♡

 

 確かに「キャパ1/2ルール」はツラい。しかしコロナがいよいよ収束&終息して「パンパンの超満員」「これ以上入れません」「湯気もうもう」「酸欠状態」、2019年までのあの懐かしい充足感を、少なくとももう500回は味わわなきゃ、「オレは、やりきった♡」と満面の笑顔で絶叫することは出来ないじゃないか。

 

 というわけで諸君、6月10日には夏シリーズ第2弾、大阪府・泉ヶ丘での公開授業に臨んだ。朝7時から正午までは京都ウォーク、あまりの蒸し暑さに頭頂部からナンボでも湯気が上がったが、その湯気をポカリで冷やしながら、嵐山 → 大覚寺 → 広沢池を歩ききった。

(京都祇園、某人気洋食店のハンバーグランチ。いまいち納得がいかない 1)

 

 お昼過ぎ、京都祇園の洋食店でハンバーグランチ。グルメサイトの評価もなかなかハイレベルなお店であるが、いやはやサトイモ坊主は大いに不満。「は?」「これでホントに1700円も取るんかい?」と、憤懣やるかたなし。またまた頭頂部から湯気がもうもうと立ちのぼる勢いだった。

 

 このブログが15年にもわたって遵守してきたルールにのっとり、不満を書くときには決してお店の名前は書かない。もちろん、みっともないクレームやら、文句タラタラ&不平不満なんか一切口から出さず、最後まで粛々と大人しくこの定食を平らげた。

 

 しかし諸君、明らかにスチールの輪っかに入れて焼いた目玉焼き、間違いなく型に入れて焼いた「業務用?」と尋ねたくなるハンバーグ、味にちっともパンチのないソース、スーパーで買ってきた(であろう)お漬物が数切れ、あとはゴハンと普通の味噌汁、これで1700円じゃ、コスパが悪すぎる。

(京都祇園、某人気洋食店のハンバーグランチ。いまいち納得がいかない 2)

 

 というか、「とりあえずロイヤルホストに見習いに行きなさい」という次元なのだ。ロイホの目玉焼きだって、カリカリの白身はキチンと確保、とろとろの黄身も確保、ハンバーグにはたっぷりのコクと肉汁を確保している。

 

 その辺の評判が芳しくないのか、ランチ時間帯の広い店内に、他のお客はわずか1組。しかもどうやらバイトの女子の親しいお友達らしい男子大学生2人組だけしかいない。祇園の賃借料はさぞかし高いだろうから、こりゃどうも厳しいことになりそうだ。

 

 せっかく楽しみにしていたランチに裏切られたワタクシは、ますます頭頂部から白い湯気が噴出して、昭和の蒸気機関車よろしく、猛然と京都から大阪に突っ走って帰ってきた。

 

 この日は特急「サンダーバード」の自由席。660円の自由席券でゆっくり座って帰って来れば、コスパの悪いランチを選択した自分への怒りもいくらか収まる。あとはホテルのお部屋に戻って、ゆっくりシャワー&昼寝、夕暮れからのお仕事に準備万端備えるばかりである。

(6月2日、アジサイを眺めに出かけた北鎌倉「明月院」で、ハナショウブの群落に出会う 1)


「泉ヶ丘」という町の名は、おそらくそんなにメジャーではない。中学生の頃に社会科のセンセと延々と対立を続けたほどに地理&歴史に自信たっぷりのこの今井君でも、泉ヶ丘の存在は公開授業で初めて知った。今から5年前、泉ヶ丘校開校直後に、言わば「開校記念」の公開授業をやらせてもらった。

 

 だから、泉ヶ丘訪問は5年ぶりだ。難波まで地下鉄・御堂筋線に乗り、南海電車に乗り換えて30分ほど。「泉北ライナー」という豪華な通勤用の特急電車が走っていて、時刻もちょうど帰りのラッシュの時間帯。泉北ライナーはそれなりに混雑していた。

(北鎌倉「明月院」のアジサイ。6月2日はまだ色づき始めたばかりだった 1)

 

 泉ヶ丘の校舎長は、まだ20歳代の若者である。受験生時代にワタクシの授業を受けていてくれた。10年前の今井センセは、まだまだ小難しい授業よりも、面白いトーク満載の方が好きだった時代。今や校舎長の彼もやっぱり、今井センセ独特、大爆笑の連続する公開授業を期待していたのかもしれない。

 

 しかし諸君、時代の潮目は変わった。何しろ目の前の受講生たちは、「小4から英語をやってきた」「もう7年目・8年目・9年目だ」「分詞構文も仮定法も倒置も、中3の教科書に載っていた」という猛者ばかり。大爆笑の頻度を下げてでも、難関大学の長文読解1問をギュッと解説してあげないと満足してくれない。

(6月2日、アジサイを眺めに出かけた北鎌倉「明月院」で、ハナショウブの群落に出会う 2)

 

 そして今の今井は、筑波に早稲田に名古屋大、京都大に東京大、ホントのホントの難関大の長文読解問題を、公開授業のラインナップにズラリと揃え、どの会場でも約50分で1問、何の疑問も残らないように解説し尽くすのである。

 

 その変貌ぶりは、まさにカメレオン。現在は「前半30分は大爆笑の連続」「しかし中盤から後半への50分は一気に長文読解に集中」というスタンスだ。しかも決して「訳すだけ」「急ぐだけ」「焦るだけ」みたいな、英語講師にありがちな情けない状況には陥らない。

 

 だから、15年も20年もむかしの今井君を知っている人が、「どうせずっと大爆笑の連続だろ?」とニヤニヤしたとしても、その批判は全くあたらないのである。

(6月2日、アジサイを眺めに出かけた北鎌倉「明月院」で、ハナショウブの群落に出会う 3)

 

 目の前の生徒諸君は、序盤の30分が経過してギュッと今井のギアが入ったと見るや、彼ら&彼女らもまた思い切りアクセルを踏み込み、異様なほどの集中力で激しくメモを取り始めて、校舎スタッフ諸君さえビックリするぐらいの集中力を発揮する。

 

 だから諸君、コロナ前、2019年までのあのパンパンの会場で、「もうもうと湯気が上がるほど」「酸欠になりそうなぐらい」と描写していたあの熱気とは、全く別種&別次元の熱気が会場に横溢するのである。

(6月2日、アジサイを眺めに出かけた北鎌倉「明月院」で、ハナショウブの群落に出会う 4)

 

 そのことは、6月13日・群馬県前橋の公開授業でも全く同じだった。東京から上越新幹線「たにがわ」で高崎へ、高崎からは4両編成の各駅停車で3駅。群馬県の名門「前橋高校(まえたか)」「前橋女子高校(まえじょ)」の生徒諸君を中心に、授業が始める前からもう表情はキュッと鋭く引き締まっている。

 

 使用したテキストは、大阪泉ヶ丘と同じ「C」。難関国立大の60行もある難問だが、高3のみならず高1&高2の諸君も、ワタクシの説明に夢中でついてきてくれる。

 

 だって諸君、授業をしているのは今井だ。どんな難問でも心から楽しくして差し上げる。「カッタリー」とか「ネミー」とか、その種の弛緩しきった精神状態は、ワタクシの会場とは完全に無縁。次から次へと驚きの情報も飛び交って、睡魔の「す」の字も今井会場にはありえない。

(6月2日、アジサイを眺めに出かけた北鎌倉「明月院」で、ハナショウブの群落に出会う 5)

 

 泉ヶ丘も前橋も、公開授業終了は21時。わずか90分の授業ではあるが、さすがの蒸気機関車イマイも、授業終了の頃には気力の石炭を使い果たし、湯気も蒸気も頭頂部から噴き出しきって、もはやお部屋に帰還するエネルギーしか残っていない。

 

 しかしそれでも、お部屋に帰り着けばそのまま午前2時ぐらいまで、授業の余韻を味わいつつ、ゆったりとお酒を楽しむのである。日本酒なら4合、ワインならボトル1本、大好きなジン「ボンベイ・サファイア」ならストレートでグラス5杯から6杯。普通の人なら泥酔しかねない分量でも、ワタクシはまだ足りないぐらいだ。

(北鎌倉「明月院」のアジサイ。6月2日はまだ色づき始めたばかりだった 2)

 

 さて今日の写真であるが、1枚目と2枚目の「失敗したハンバーグ定食」以外は、全て6月2日の鎌倉への日帰り旅のものである。色づき始めたアジサイを眺めに、北鎌倉「明月院」を訪れた。

 

 すると諸君、アジサイもアジサイで、まだ色づき始めの淡く爽やかな色合いが可憐であったが、その先に広がっていたハナショウブのみずみずしい美しさに、思わず陶然とするほどであった。

 

 気づいてくれているだろうが、今年のワタクシはどうも花ばかり眺めている、4月中旬だけは山ばかり眺めていたが、2月も3月も、5月も6月も、何故かどうも花の盛りに旅先で散策する巡り合わせになっている。

 

 4月には根津美術館で盛りのカキツバタを眺めた。その直前には京都城南宮で、咲き始めたばかりのカキツバタが可憐だった。あれから1ヶ月以上も経過して、今度は鎌倉でこんなにみずみずしいハナショウブの群落を眺めることになった。

(色づき始めたアジサイの真っただ中に、バッタまたはコオロギの赤ちゃんを発見)

 

 ハナショウブの群落に隠れ、30歳代前半ぐらいだろうか、1人の女性がうずくまって、ハナショウブの根元の雑草とりに余念がない。

 

 こんなに美しく花の群落を保つには、さぞかし日々の手入れがたいへんだろう。昨年も京都南禅寺のお隣「天授庵」で、キキョウの群落の雑草取りに励む女性たちと出会った。(Mon 210628 南禅寺と天授庵を訪問/桔梗と睡蓮が見頃/シオカラトンボと遭遇 4078回

 

 こういう姿を目にすると、ワタクシはどうしても感謝のコトバを一声かけずにはいられない。ふと見ると、ハナショウブの中にうずくまったその女性は、腰に虫除けの缶をぶら下げている。水辺を埋め尽くすハナショウブだ、雑草取りの午後に、虫除けは必須アイテムに違いない。

 

 もちろん彼女はお仕事の真っ最中、今井君は物見遊山の日帰り旅。ホンの挨拶ばかりの会話であるが、しかし何の挨拶もなしにその場を通過できるほど、ワタクシは図太い神経の持ち主ではないのである。

 

1E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.8 2/2

2E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.9

3E(Cd) Ricci:TCHAIKOVSKY/VIONLIN CONCERTO・PAGANINI/CAPRICES

4E(Cd) Maazel & Wiener:TCHAIKOVSKY/SUITE No.3  R.STRAUSS/TOD UND VERKLÄRUNG

5E(Cd) Dorati & Washington D.C.:TCHAIKOVSKY/SYMPHONY No.4

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