Wed 201230 ハンバーグの日々/大阪天王寺での大奮闘/近畿12連戦を完了 3988回
いやはや、怠けに怠けた1年であって、どのくらい怠け続けたかは、明日の大晦日に数字としてキチンと集計する。そのへん、このブログはマコトに自分に厳しいので、この12年半は常にブログに促され、ダラシない怠惰を謹んできた。
神さまもホトケさまも、今頃はきっとこの怠惰を厳しく追及していらっしゃる。もちろん厳格な神さまと違ってホトケさまはどこまでも優しいから、「コロナのせいでごぜーますだ」というサトイモ君の申し開きを、きっとあの神秘の笑顔で許してくださるに違いない。
(京都・北山通りの名店「キャピトル東洋亭」でハンバーグランチを貪る 1)
神さまの追及は、当然のことながらホトケさまよりグイッと手厳しいから、「怠惰をコロナのせいにする」という精神の弛緩なりゴマカシの姿勢なりにも、厳格なお叱りがありそうだ。思わず頭を掻いてニタニタ&ニヤニヤ、凡人特有の逃げを打つしかないが、もちろん神さまは許してくださらない。
怠惰の象徴が、「ブログの更新、たった88回」という数字である。365日もあったのに、88回。明日も頑張って更新するとしてもわずか89回であって、「4日に1回」のペースについて、神さまに申し開きの余地はない。
しかし諸君、許してくれたまえ。これはすでに「3次会」なのだ。盛り上がりに盛り上がった1次会は、2018年6月26日に終了。「中ジメ」は2年半も昔のこと、2次会だってとっくに終わって、今は気の抜けた3次会、残ったメンバーだってきっと半分は居眠りしている状況だ。
(京都・北山通り「キャピトル東洋亭」の勇姿 1)
特に問題なのは、書いている当人の左の奥歯が1本、スポンと抜けちゃうほど肉体疲労が進んでしまったという現実。かつては固い氷の塊をガリボリ&ガリボリ、ナンボでも噛み砕いていた鉄の奥歯が、セメントの応急処置で何とかかんとか生きながらえているという事態である。
むかしむかしその昔、「男には男の武器がある」というCMがあった。栄養ドリンク「アルギンZ」のCMで、「若山富三郎」という名の名優が出演した。1979年、巨大なサメをモリで射止める中高年男子を、今ならAPAホテルのCMに出てきそうなド派手女子が背後から盛り立てた。諸君、YouTubeの出番である。
今井君が「アルギンZ」を思い出したのは、「男には男の武器がある」というセリフからの連想で、「歯ぬけには歯ぬけのメシがある」とブツブツ、ハンバーグとカレーとお茶漬けとをひたすら志向し始めたからである。
(京都・北山通りの名店「キャピトル東洋亭」でハンバーグランチを貪る 2)
「歯ぬけ」と言っても、スポンといっちゃったのは左の奥歯1本だけ。他はすこぶる頑丈だが、もうただそれだけのことで固いイノシシ肉やクマ肉には全く歯が立たない。先に機械の力で粉々に噛み砕いてくれたハンバーグぐらいしか、大好きな肉を嚥下&摂取する気になれないのである。
他にタンパク質&カルシウムを摂取できるとすれば、生タマゴ・温泉タマゴ・ヨーグルト。「温っかいゴハンに生タマゴ」というTKGの世界は、コドモの頃から大の苦手だから、今や頼みの綱はひたすらハンバーグである。
2021年の本格的治療を前に、奥歯が1本スポンといった中年サトイモは、何が何でもハンバーグを求めて初冬の京都を右往左往するしかないのであった。12月23日、大阪・天王寺での教育講演会を前に、腹ぺこサトイモは京都・北山通りの名店「キャピタル東洋亭」を目指したのである。
(京都・北山通り「キャピトル東洋亭」の勇姿 2)
「男には男の武器がある」「アルギーン、ゼット!!」の1970年代終盤から1980年代は、記憶に残る名物CMが続出した時代。大原麗子が主演のサントリー・レッド「少し愛して、ながーく愛して」なんてのもあった。ここもまたYouTubeの出番である。
野坂昭如主演、「ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか」「大っきいわぁ♡大物よぉ」「俺もお前も大物だぁ」「人生をでっかく生きる男たちに」「サントリー・ゴールド900新発売。うまさもデカいデカボトル」のCMを眺めながら、「シューカツは電通にすっかな♡」と呟いたヒトビトだって多かったはずだ。
「Mon 151116 みんな悩んで大きくなった エクスでカリソン祭に遭遇(また夏マルセイユ34)」
(京都「キャピトル東洋亭」でデザートにサバランをいただく)
当時の吉野家CMは「牛丼一筋、80年」。まさかあれから40年も経過しただなんて、信じがたい気がする。世の中が変わって「牛丼一筋」というわけにはいかなくなったにせよ、80年の記録は綿々と120年へ、ワタクシは今も吉野家のファン。近いうちに大阪梅田あたりの店で朝食に「ダブルハムエッグ♡牛小鉢定食」を納豆&豚汁つきでいただこうと熱望している。
吉野家CMでは、牛丼を土産にもらったイチロー君が「やった、明日はホームランだ!!」と叫ぶ。あの年の主な事件は、「国公立大・共通一次試験はじまる」「ソニーのウォークマン新発売」「第2次石油危機」「大阪の三菱銀行支店で人質事件」「千葉県のお寺でトラが2頭脱走」。江川卓どんがジャイアンツに入団した年でもある。
いやはや、その「共通一次」が終わり、引き継いだ「センター試験」も終わり、いよいよあと20日たらずで「共通テスト」が始まる。ネーミングはまさに順列組み合わせの世界であって、中身はちっとも変わらない。そのうち「センター一次」になるんじゃないか。吉野家の牛丼みたいに、ナンボでも多種多彩な小皿が追加できる柔軟なメニューには出来なかったのか。
(キティちゃん満載の特急「はるか」で大阪天王寺に向かう 1)
ま、その種のマコトにくだらんことをブツブツ言いながら、ハンバーグに満腹したワタクシは「12月近畿12連戦」の最後を飾る大阪・天王寺会場に向かった。ハンバーグはたいへん美味、ややナマすぎた目玉焼きもそれなりに美味、デザートに注文したサバランもまた美味であったが、いかんせん諸君、ハンバーグは胸焼けを誘発する。
もちろん「いかんせん諸君」と入力して「胃感染諸君」とか「胃観戦諸君」とか変換し続けるMac君にも胸焼けしそうになるが、さすが胸焼けに耐えながら90分の講演は、血染めのマスクにも負けないほど厳しいものがある。ワタクシはキチンと胃薬を服用して、近畿12連戦の締めくくりに備えた。
(キティちゃん満載の特急「はるか」で大阪天王寺に向かう 2)
京都から大阪天王寺には、関西空港行きの特急「はるか」が便利である。昨年の今頃は中国と韓国からの観光客を満載して大張り切りだった「はるか」も、今や減便に次ぐ減便、寂しげな日本人ビジネスマンを1両に2〜3名ずつ乗せて、京都盆地から大阪平野をひたすら南下する。車両に満載されたキティちゃんの笑顔も、寂寥感に満ちている。
天王寺会場は、大阪市立大学♡医学部の大教室。本来なら優秀な医師のタマゴたちが集結して医学の第一歩を学ぶはずの教室で、何故かこの今井君が保護者に向けて受験勉強の極意を伝授する。
(キティちゃん満載の特急「はるか」で大阪天王寺に向かう 3)
すでに2020年3月、ワタクシは同じ大学医学部の同じ大教室で450名の大講演会をこなしている。定員450名に出席者450名、あの時はまさに定員いっぱい、通路に聴衆が溢れ出しそうなパンパンの超満員だったが、コロナルールでキャパ1/2の12月23日、出席者を何とか225名に抑え込んだ。
450名の1/2だから、225名。おお、マコトに鮮やかに1/2である。3月には講演終盤で自然発生的に大きな拍手が起こったが、関西12連戦を締めくくる12月23日も、やっぱりコロナ禍で最大限の大喝采が起こった。どんなに疲労が溜まっていても、一瞬で疲労なんかどこか世界の向こう側に消滅するのである。
(ブライトンホテル6階から、初冬の京都東山を望む。大文字が真っ正面だ)
やっぱりこうでなくちゃいかん。ワクチンが行きわたった2021年の今頃は、またまたパンパンの450名で、この大教室を大喝采の渦にしたい。ワタクシの2021年の目標は「禍から渦へ」。日本全国で大喝采の渦を巻き起こしたくて、今からウズウズしているのである。
終了後、天王寺駅21時19分発の「はるか」で京都に帰る。大阪では、夜の雨が降り出した。たどり着いた京都でも、ごく弱い雨が降り出していた。京都駅前でタクシーに乗り込み、運転手さんにこの2週間の奮闘について聞いてもらった。「早く、元に戻りたいですね」。無口な運転手さんが、しみじみそう呟いて、京都の2週間はそれでオシマイになった。
1E(Cd) Preston:BACH/ORGELWERKE 5/6
2E(Cd) Preston:BACH/ORGELWERKE 6/6
3E(Cd) J.S.BACH/SILVIA(Cantata Opera in 3 Acts)1/2
6D(DMv) LEVEL 16
total m48 y570 dd25834