Sun 190127 函館の幸せな2日/仕事始めの数々/宝船・福禄寿今井/大盛況続く 3792回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 190127 函館の幸せな2日/仕事始めの数々/宝船・福禄寿今井/大盛況続く 3792回

 先ほど函館から無事に帰還した。足掛け3日、正味2日、マコトに楽しい函館滞在だった。東北から北陸にかけてはたいへんな大雪だったようだが、函館は3日とも晴天、駅前シェラトンホテルから函館港の青い海を眺めて過ごした。

 

 気温が氷点下だから道はツルツルに凍っていたけれども、4〜5日前に買った雪道用の靴のおかげで、一度もスッテンコロリをやらずに済んだ。予備校講師が「滑った」「転んだ」なんてのは、まさに縁起でもないのである。

 

 日本一ノンキな今井君も、そろそろ2019年の仕事始めなのである。日本一というより、むしろ世界一ノンキのレベルであるが、いまだにお正月気分が抜けないんだから、そのノンキさたるやまさに別世界。空前絶後というか前代未聞というか、まだ心の中はイヌ年。「イノシシ年には旧正月から突入すればいいや」というアリサマだ。

(1月24日、東京・目白の「切手博物館」にて。イノシシの大活躍はここでも始まっていた)

 

 ま、ある意味では1月19日が仕事始めだった。「センター試験についてインタビューしたいから」という理由でフジテレビの番組に呼び出され、新橋の貸し会議室でその「インタビュー」と言ふものに応じた。

 

 しかし諸君、その今井君の映像が流れたのは、わずか1分半。優等生ないし模範生よろしく最初から決まっていた原稿を読んだ程度のものである。これじゃさっぱり仕事始めにならない。そもそもインタビュー自体がたった15分のものだった。

 

 不完全燃焼もいいところだったので、ワタクシは新橋から銀座と寒空の中を歩き回った。珍しいシェリーのバーに入って、辛めのシェリーを3杯立て続けに飲んだ後、大好きな銀座「デリー」でスーパーホットな3種のカレーをたっぷり貪った。

     (銀座「デリー」で、2019年のカレー始め)

 

 だから諸君、今井君の実際の仕事始めは122日だったのである。仕事場は、千葉県北習志野。うーん、大の苦手の首都圏外縁、地下鉄東西線の終点・西船橋まで行って、そこでさらに「東葉高速鉄道」に乗り換える。

 

 途中「飯山満」という駅を通過する。「飯山満」と書いて「はさま」と発音する。日本中に「はさま」という地名は多数存在するが、漢字では一般に「迫」ないし「波左間」「狭間」であって、織田信長 vs 今川義元で歴史に残る「桶狭間」や「田楽狭間」同様、地形をそのまま残した地名なのである。

 

 2019年の仕事始め・北習志野は、その飯山満のお隣。2005年の東進移籍以来、すでに5回目となる北習志野訪問である。いやはや、片道1時間半、往復3時間の強行軍だ。オジサマはインフルエンザが怖くてたまらない。

 

 思えば昨年の暮れ、葛飾区金町・埼玉県春日部・埼玉県浦和と、首都圏郊外3連発の公開授業があった。その直後にロンドンに旅立ったのであるが、諸君、金町か春日部でひどい風邪をひいた。おかげで体重は2kg減。スリム里芋としてロンドンに出発できた。

    (千葉県・北習志野で本格的な仕事始め 1)

 

 しかし仕事始めとなれば、「風邪ひいた」「インフル感染」なんてのはやっぱり縁起でもない。出来たらヒコーキや新幹線でぬくぬく移動 → 豪華ホテルでスタッフと待ち合わせみたいな、チョー甘やかされた仕事始めがよかったけれども、ま、そんな贅沢は言いっこナシだ。

 

 だって諸君、北習志野のスタッフが目いっぱい頑張ったおかげで、130名もの受講生が集まってくれたのだ。「初めて来てみました」という完全外部生も60名含まれていた。

 

「大したことねーじゃねーか」とおっしゃる諸君、アナタは北習志野の駅を体験したことありませんね。東葉高速鉄道と新京成電車の乗り換え駅、ぜひ一度ここにいらしてみて、この街で130名という数字がどれほどの努力の賜物であるか、しみじみと味わっていただくほうがいい。

    (千葉県・北習志野で本格的な仕事始め 2)

 

 何しろ「大坂なおみ全豪を制覇」「世界ランク1位」「玉鷲、34歳で初優勝」「嵐、活動を休止」という激烈な日々であるから、そんな仕事始めの話なんか「読んでらんねえ」のかもしれないが、まあ諸君、ちょっと我慢してくれたまえ。たまにはちょっと毛色の変わったものを読むのもオツな話じゃないか。

 

 124日、今井君は目白に現れた。東京には目白と目黒があって、慣れない人はそれこそ目を白黒させるしかないのだが、ワタクシが久しぶりに訪ねたのは、高田馬場と池袋の中間、メジロのほうである。

 

 そのメジロの駅前に「切手博物館」と言ふものがあって、冬の午後をゆっくり過ごすには、首都圏のオバサマ連で大混雑の有名美術館より、この種のプチ・ミュージアムがいい。何しろ小学生の頃に夢中で切手を収集していた今井君だ。切手の博物館とくれば、我がもの顔でノシ歩く。

     (北習志野で、春らしいケーキをいただく)

 

 夕暮れ近く、メジロから新宿まで歩くことにした。目白から山手線沿いに南下、高田馬場まで15分、高田馬場からも南下を続けて新大久保まで20分、新大久保で右折して大久保まで西進5分、大久保から小滝橋通りを三たび南下して15分。いやはや、マコトに楽しいお散歩であった。

 

 しかし諸君、その足で西新宿をうろついていると、いきなり今井君自らの巨大な写真に遭遇するのである。新宿駅西口を出たところ、ビックカメラの巨大な店舗があって、その向こうに我らの誇る「ナガセ西新宿ビル」が存在する。我が巨大写真が、1月の冷たい北風に揺れていた。

 

 もちろん今井君単独ではない。いわば「6福神」である。宝船の6福神は上のほうから、現代文と英語のお2人、そしてワタクシ。あとは数学・古文・物理と続く。うーん、6福神があまりに強烈&濃厚なので、ここに誰かが新しく割って入るのは、並大抵のことではなさそうだ。

 (目白・切手博物館では「切手のオーケストラ展」開催中)

 

 今井君の立ち位置は、恵比寿さまというかダイコク様というか、まあそんなところである。というか、真ん中へんで知らんぷりのノンキな笑顔をふりまいているところは、おお、「これは福禄寿だ♡」であって、その長い額と笑顔の含蓄の深さは、間違いなく福禄寿そのものと言っていい。

 

 福禄寿イマイとしては、

「でも、弁天様がいないねえ」

「どこかから弁天様を呼んできて、七福神を完成させたいねえ」

「カリスマ弁天、いないもんですかね」

とますますノンキなことをホザく。あまりに強烈なオジサマ6福神の濃厚宝船には、紅一点の存在が必要なんじゃないか。

(形状記憶そばのリベンジは、名店「富田屋」の鍋焼きうどん)

 

 そういうバカバカしいことを考えているから、入った居酒屋でしっぺがえしを食らったのかもしれない。前回の記事の「バネそば」「形状記憶そば」「超ぬる燗の日本酒」がそれであるが、詳しくは前回の記事を復習してくれたまえ。

 

 形状記憶そばでしょんぼりした記憶を定着させたくないから、その晩のうちに直ちにリベンジを完成させたのである。新宿の店を出るなり、直ちにタクシーで下北沢に駆けつけた。下北沢と三軒茶屋の中間、世田谷区太子堂の名店「富田屋」である。

 

 別に常連というわけではない。1年に4回か5回の訪問、それを10年ほど繰り返している。その程度の頻度でも、お店の人はマコトに温かく常連さん扱いをしてくれる。

(函館の隠れ家レストラン「箕輪」のローストビーフ。おいしゅーございました)

 

 ここに腰を落ち着けて、とんでもない形状記憶蕎麦の記憶を抹殺しようと努力する。通の「蕎麦前」は、板わさか何かでスカッと日本酒を1本というのが正しいはずだが、ワタクシの場合、鴨だの煮込みだのヤッコだのを次々と注文して、気がつけば徳利3本とか4本とか、たいへんな長っ尻になっている。

 

 特にこの日はリベンジであり、形状記憶の記憶を抹殺するというミッションがある。蕎麦前にも徹底的に念を入れ、「あれれ、さっきの新宿の店で水っぽい酒8合飲んだはずですが?」と自らに問いかけながら、さらに日本酒を3合、合計で一升を超えたあたりで、ようやく鍋焼きうどんを注文した。

(函館・箕輪にて。各界名士がお忍びでいらっしゃるんだそうな)

 

 こういうふうで、何だかしっちゃかめっちゃかな日々なのであるが、125日昼前には、ちゃんと函館に向かって飛び立った。前日からの大雪が上がった函館では、塾長というか代表というか、秋田高校の先輩が「飲みましょう」と笑顔で待ち受けていてくれた。

 

 1日目は、函館港の赤煉瓦倉庫を改築したお店。雪の函館港を眺めながらぬくぬく、ビールにソーセージに牛肉の煮込みが旨かった。翌日は午後4時からお仕事。たくさんの外部生が参加して、会場の函館アリーナは大いに盛り上がったのである。

   (函館「箕輪」の1皿目。おいしゅーございました)

 

 ちょうど昨年ほぼ同日、函館の名門「遺愛女子高校」で公開授業を行ったが、当時の話は「Fri 180105 祝3500回/函館での公開授業は「遺愛女子高」で/体育館の大盛況」を参照してくれたまえ。

 

 仕事の後は、昨年と同じフレンチの名店「箕輪」で祝勝会。隠れ家的な超・名店であって、バネそばや形状記憶そばに疲れた福禄寿イマイは、心の底からというか、胃袋の底からというか、静かな雪の中でほっこり、ぽかぽか温かく癒されたのである。

 

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