Sat 180127 祝・小平選手/金沢へ/小松の大盛況/片町の祝勝会 (関西満腹旅7) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 180127 祝・小平選手/金沢へ/小松の大盛況/片町の祝勝会 (関西満腹旅7)

 小平選手が金メダルを獲得して、中年オジサマ今井君はまたまた早速「ほれ見ろ指数」の急上昇を感じるのだ。「だから言ったろ」であり「そーれ、見ろ」である。

 

 ワタクシはすでに昨年11月下旬、小平選手への熱い期待に言及している。「Tue 171107 札幌の夜は長い/豪華和食フルコース/ラーメンの記憶/ジビエの2次会」をちょっとクリックしてみたまえ。

 

 札幌での550名大公開授業の直後、札幌のスタッフの皆さんと、ジビエのお店でシカやイノシシの肉をワシワシやりながら、小平選手についてギュッと熱く語り合ったのである。

 

 彼女の滑りについて、TBSのアナウンサーがつかった「獣のような」と言ふ表現が批判されているらしい。うーん、「ケモノ」はいかんね。不適切とかじゃなくて、「本職のコトバのつかい手とは思えない」でござるよ。

 

 ここはやっぱり「ヒョウのような」「ネコ族を髣髴とさせる」じゃないですか? ついでに、小平選手の時も高梨沙羅選手の時も、実況アナは「厳しい目つき」「キツイ目つき」と表現していたが、諸君、「目つき」もいかんでしょ。

 

 正しくは「視線」「目の表情」。「目つき」というのはマイナス表現であって、「なんだ、その目つきは?」「イヤな目つきで見るなよ」「落ち着かない目つきで物色していた」みたいにつかうのが本筋なんじゃないですか?

19508 片町1 

(2018北陸豪雪の真っただ中。金沢・片町の風景 1)

 

 さて、2月12日朝の今井君は、東京駅から金沢に向かう新幹線に乗り込んだ。最速の「かがやき」は、昨日の段階で完全に満席。「えきねっと」を駆使しても、長野から先が各駅停車になる「はくたか」しかチケットがとれなかった。

 

「なんで私が、はくたかに?」であるが、きっと歴史に残るであろう「2018北陸豪雪」が前週2月5日から続き、① 小松空港はほぼ閉鎖状態 ② 大阪&京都方面からのJR特急もすでに1週間マヒ状態で、この日も金沢に入るルートは北陸新幹線しか残っていなかったのである。

 

 JR東日本「えきねっと」によれば、グランクラスもグリーン車も普通車指定席も、12日午前から午後にかけてほとんど売り切れ。関西方面から金沢を目指す人々は、東海道新幹線 → 北陸新幹線と乗り継いで、合計7時間の長旅を耐えていたのである。

 

 諸君、7時間あれば、ヒコーキなら軽くシンガポールに着いている。「シドニーまでだって、あと2時間ちょいで着いちゃうよん」であって、いやはや何ともご苦労なことだ。

19509 金沢

(歴史に残る豪雪の中、石川県小松に120名が集結してくれた)

 

 かく言う今井君だって、昨夜遅く大阪から東京に帰って来たばかり。オウチに滞在したのはホンの7〜8時間、朝6時に起きて、お風呂に入って、9時にはもう地下鉄千代田線に乗り込んでいた。

 

 それでも、愚痴なんか言っている場合ではない。北陸のヒトビトの苦労を思えば、黙って長旅に耐えるぐらい何ということもない。上越妙高・糸魚川・黒部宇奈月温泉、あまり乗り降りがない小さな駅の雪の風情を楽しみながら、大雪の金沢を目指した。

 

 金沢到着、午後2時。宿泊はANAクラウンプラザホテル、ごく普通のお部屋を予約していたが、ホテル側で気をつかってくれたのか、「ロイヤルスイートルーム」に案内された。うぉ、さすが今井君は「スパイア・ロイヤル・アンバサダー」という物凄いステータスのお馴染みさんなのだ。

 

 午後5時までスイートルームを満喫した後、今日の会場の石川県小松に向かう。いつもなら特急「サンダーバード」「しらさぎ」が30分に1本の割合で走っていて、金沢—小松は15分足らず。マコトに快適に往復が可能だ。

 

 しかしこの1週間、特急電車は完全にストップしている。小松までは

① 各駅停車で行くか

② 福井行の臨時列車「ダイナスター」に乗るか

③ 奮発してタクシー利用か

以上、3者択一なのであった。

19510 片町2

(2018北陸豪雪の真っただ中。金沢・片町の風景 2)

 

 しかし、臨時列車「ダイナスター」は、あんまり信頼できない。本数も少ないし、全車自由席、ひどい混雑が予想される。痴漢と間違われたらタイヘンだ。どうせ大混雑して立って行くなら、謙虚に各駅停車を利用した方がオトナじゃないか。

 

 タクシーを使いたくない謙虚なサトイモ君は、雪の降り続く夕暮れ、帰宅を急ぐ高校生を満載した小松行き各駅停車に乗り込んだ。いやはや、マコトにむかし懐かしい高校生満載の列車である。

 

 今井君だって16歳の頃は、秋田駅から奥羽本線ないし男鹿線の列車で隣の土崎駅まで、夕暮れの通学列車で帰ったものである。普段は自転車だったが、豪雨の日には列車をつかった。あれから幾星霜、久方ぶりに高校生満載を経験した。

 

 すると諸君、視線がマコトに痛いのである。「あれって、今井じゃね?」であり「まさか、こんな電車に乗ってるわけねーだろ」であり「世の中にはすげー似てる人がいるもんだよな」なのである。

 

 半信半疑の高校生たちの中から、1人の女子高生が進み出て「もしかして、今井先生ですか?」と尋ねてくれた。いやはや助かった。「今井?」「まさか」「でもやっぱり今井?」「そんなわけねーだろ」。そういう視線の飛び交う中、「はい、ワタシが今井です」と名乗り出すわけにもいかず、ニッチもサッチもいかなくなっていたのだ。19511 片町2

(2018北陸豪雪の真っただ中。金沢・片町の風景 3)

 

 こういうふうで、小松まで金沢から40分、次第に暮れていく西の空を眺めながら南下した。2018年北陸豪雪が最も激しかったのは、石川県南部から福井県にかけて。特に小松から敦賀までの地域は、この後も除雪が追いつかず、復旧したサンダーバードも延々と徐行運転が続いたらしい。

 

 だから諸君、電車を降りてみると、小松駅前はまさに雪の山。会場は雪道を歩かずに済む小松駅の真ん前だから助かったが、これほどの豪雪は、雪国出身のワタクシにもほぼ記憶がないのである。

 

 控え室に落ち着いてとりあえずホッとしたけれども、こんな状況で果たして生徒諸君は集まってくれるのか。この雪道じゃ自転車は使えない。バスだって止まっている。パパやママがクルマで送り迎えしてくれるにしても、そもそも道路の除雪が追いついていない。

 

 ガーラガラの会場を予想して、気の弱い今井君はもうすっかりションボリ。ワタクシのスタイルからして、30人か40人の静まり返った教室で、知らんぷりで謹厳実直な難しい授業をするのは大の苦手なのだ。

 

 ところが諸君、驚くじゃないか。豪雪に埋もれた夜の町から、何と120名もの生徒が集結してくれた。それも「スーパー熱烈な今井ファン」だけではない。120名の中には、完全外部生も35名混じっていたのである。今日の写真の2枚目、豪雪の小松会場の熱さを、ぜひ再確認してくれたまえ。

 

 これじゃやっぱり、いつもの3倍も4倍も気合いが入るじゃないか。盛り上がりすぎてドロドロの汗まみれになったが、こういう汗まみれはちっともイヤじゃない。

 

 何としても外部生35名全員を我々の仲間にするべく、ケモノのような目つきの今井君は、関西で食べまくったジビエのパワーを全開にして、100分にわたる大奮闘を展開したのである。

19512 お肉

(高級焼肉店、ウシさんの高級部位諸君)

 

 懇親会は、金沢・片町の高級焼肉店で。小松駅前からみんなでタクシーに乗って1時間、大雪の北陸道を北上した。片町は、金沢を代表する繁華街であるが、やっぱり大雪に閉ざされて静まり返っている。

 

 クルマは雪の山を縫ってゆっくりと進む。「スキーのモーグルみたいですね」と運転手さんに言ってみたが、あまりの大雪に運転手さんも不機嫌。クスリとも笑ってくれない。

 

 というか、この運転手さんの汗臭さは、長い今井のタクシー歴の中でも群を抜いていた。乗り込んだ瞬間から鼻をつまみたくなるほど、クルマの中には汗のニオイが充満し、1時間我慢するのは至難のワザなのであった。

 

 片町で降りた瞬間、スタッフの某先生は「おお、フレッシュエア!!」と安堵の溜め息をついたものである。しかし今井君としては、キツイ言葉で運転手さんを責めたくないのだ。もしかしたら、1日中ずっと汗まみれの雪かきに励んでいて、シャワーを浴びる余裕さえなかったのかもしれないじゃないか。

 

 ま、そのぶん大いに焼肉を楽しもうじゃないか。これもまた「関西満腹旅」の続きだ。奇跡的な分厚さで登場した牛タンやら、大きな炎が上がるほどにアブラの乗った高級部位やら、生タマゴたっぷりの丼メシやら、金沢での懇親会は常に豪華と豪快を極めるのである。

 

1E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON

2E(Cd) Marc Antoine:MADRID

3E(Cd) Ornette Coleman:NEW YORK IS NOW!

4E(Cd) Miles Davis:THE COMPLETE BIRTH OF THE COOL

5E(Cd) Art Blakey:MOANIN’

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