Sat 171125 早坂暁氏、急逝/清水建設/朝日の党/聴覚で汗をかく(速攻ホーチミン5) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 171125 早坂暁氏、急逝/清水建設/朝日の党/聴覚で汗をかく(速攻ホーチミン5)

 自分がブログで話題にしたことが、翌日とか翌々日とか、もちろん完全に偶然に過ぎないにしても、テレビや新聞で大きく報じられると、臆病なワタクシは、「自分には何かとんでもない透視力でもあるんじゃないか」と、落ち着かない気分になる。

 脚本家の早坂暁氏が急逝された。一昨日のヤフーニュースで知り、昨日は朝日新聞の紙面で彼の業績を確認した。NHKドラマ「天下御免」は、コドモのころの今井君がたいへんな影響を受けた作品。その続編とも言える「天下堂々」まで、熱心に見続けたものである。

 早坂作品としては、1973年から1974年に放送された「天下堂々」よりも、その前の「天下御免」の方が有名。山口崇の演ずる平賀源内、林隆三のはまり役で源内の親友 ☞ 小野右京之介、中野良子の紅(くれない)さん、いやはや、素晴らしい脚本であった。

 しかしワタクシは「天下堂々」のほうが好き。あんまり好きだったので、悪役・鳥居耀蔵を演じた岸田森まで大好きになった。岸田森 ☞ 昭和の名優・岸田今日子の弟である。
国立劇場
(ホーチミン市民劇場。1898年、フランス統治時代の建設だ)

 早稲田大学の学園祭に3度目の出演を果たした際にも、今井登場のテーマ曲として「天下堂々」を使用した。あれからもう7〜8年も経過しているが、800名超が参加して、早稲田の大教室はたいへんな熱気に包まれた。懐かしい思い出である。

 思えば、マコトにふざけた曲なのだ。「天下堂々、ハイどうどう」「丸くコロリンと生きようか」「四角くゴツンとがんばろか」「天下堂々、ハイどうどう」。懐かしすぎて、ふと涙が溢れそうになるぐらいだ。歌ったのは、上條恒彦。作曲は山本直純。しかし諸君、作詞は、早坂暁だったのである。

 平賀源内が主人公の「天下御免」でも、その主題歌「船出の歌」は早坂暁が作詞を担当している。歌ったのは、主人公3人組の山口祟・林隆三・津坂匡章。まあ諸君、後でYouTubeを堪能してくれたまえ。

「必殺仕事人」も「必殺仕置人」も「必殺からくり人」も、脚本は早坂氏。「鬼平犯科帳」も、やっぱり早坂氏。朝日新聞やNHKの皆様は、盛んに「夢千代日記」を話題にしているが、昭和と20世紀のテレビを華やかに彩った彼の仕事は、もっともっと広く話題にされていいような気がする。

 つい4〜5日前、今井君は酒飲み話に「お正月のテレビに『波平犯科帳』ってのはどうだろう?」と、友人とヘラヘラしていたばかりである。

 コワーイ鬼平こと火付け盗賊あらため ☞ 長谷川平蔵の向こうを張って、サザエさんのパパ ☞ 磯野波平どんが「ばっかもーん!!」と岡っ引きカツオを叱りながら、次々と難事件を解決する。楽しいお正月になりそうじゃないか。

Mon 171120 全国区だった昭和の早稲田」の中でも、早坂暁氏が脚本を担当した「青春の門」について言及したばかりであった。まさかその3日後に亡くなろうとは、想像もしていなかった。

 以上、早坂暁氏は、ワタクシの幼年時代から少年時代を、マコトに楽しく過ごさせてくださった恩人である。熱い涙を密かに拭いつつ、ご冥福をお祈りしたい。
大統領府
(1908年建築の「ホーチミン人民委員会庁舎」。ここもまたバイク洪水、轟音のせいで汗が流れる)

 清水建設についても、「そろそろ話題にせんといかんね」と思っていたのである。他でもない、ベトナム・ホーチミンシティ初の地下鉄工事で、JICAや前田建設とともにイニシアティブをとり、熱い国際協力の先頭を走っていた超一流企業である。

 まさかその清水建設に、検察の捜査が及ぶとは予想もしなかった。宿泊していたインターコンチネンタルホテル・サイゴンから徒歩3分、今回のベトナム訪問で最初に見たのは、① サイゴン聖堂 ② サイゴン中央郵便局に次いで、地下鉄工事現場だったのである。

 ホテルからサイゴン川に向かって、西から東に一直線に走るのが、ホーチミンシティ1番の繁華街・ドンコイ通り。初日の夕食を貪ることになるヴィンコムセンター(スミマセン、明日に続きます)がまずあって、「インター」のつかない普通の老舗ホテル「コンチネンタルホテル」があり、その脇が地下鉄工事現場だった。

 その真上には、優美な「市民劇場」が建っている。フランス統治時代の1898年に建てられた。日清戦争が終わり、日露戦争が始まる前。日本が三国干渉の屈辱に苦しみ、臥薪嘗胆の日々を過ごしていた頃、その三国干渉を行った当事国のフランスは、こんな優雅な劇場をベトナムに造っていたのだ。

 劇場は、ベトナム戦争当時は南ベトナムの国会議事堂にもなった。ここから徒歩2〜3分の所には、「ホーチミン人民委員会庁舎」などという物々しい建物もあって、ホーチミンおじさまの大っきな銅像がニッコリ微笑みながら立っている。
地下鉄工事
(ホーチミン初の地下鉄工事。JICAや前田建設とともに、清水建設も国際協力に尽力している)

 人民庁舎のほうは、1908年の建造。なるほどドンコイ通りは、フランス時代から100年以上も続くベトナムの政治の中心でもあるのだ。さすが諸君、「東洋のプチ・パリ」でござるね。

 ワタクシが初めてここを闊歩したのは、9月27日のことである。まさか清水建設にリニア疑惑なんかが及ぶとは、想像もしなかった。こんな大っきな疑惑が発生すると、モリカケなんかどこかに吹っ飛んでしまいそうだ。

 朝日新聞は、モリカケ追及どうすんですかね? ついでに民進党とか立憲民主とか、おお、忘れちゃいけない希望の党なんかも、モリカケそろそろ何とかしないと、リニア疑惑の陰に隠れて「納得できません」のまま立ち消えになっちゃう。

 統一会派ぐらい、早いうちに作っちゃった方がよくないか。「社民党も入れて、みんなで一緒に頑張りましょう」であって、その程度の仲直りができないでワチャクチャやってると、どうもコドモたちの教育上よくない影響があるんじゃないか。

 せっかく統一会派ができたら、党名も考えなくちゃいけない。どうだい、「朝日の党」ないし「朝日党」でいかが。むかし「太陽の党」だってあったんだから、「朝日の党」、なかなかいいじゃないか。某スーパー大新聞社の論調とほとんど変わらない主張なんだし、「朝日党」、あまりにピッタシでコワイぐらいだ。
大統領府正面
(人民庁舎と、ホーチミンおじさまの銅像。笑顔が優しそうだ)

 ありゃりゃ、話がグイグイそれすぎて、読者も困っていらっしゃる? あくまで昨夜の下らない酒飲み話であるが、「レンホどんも参加するなら」という前提で「2番の党」などという提案も出ていた。諸君、「たちあがれ日本」だってあったんだし、立ち位置が明確でいいんじゃないかね。

 ドンコイ通りのいろんなスーパーを覗いたり、フードコートで「今日の晩飯、何にすっかな?」といろいろ物色したり、要するにウィンドーショッピングを楽しむうちに、気がつくと目いっぱいの汗をかいている。さすが東南アジア、おそるべし。やっぱりこの蒸し暑さはタダゴトではない。

 実際に歩いた距離は、1kmにも満たない。正確には、700メートル程度。それなのに諸君、Tシャツもワイシャツもズンボもみんな、「ギュッとしぼれば水滴ポタポタ」というありさまになってしまった。

 1つには、気温のせい。1つには、直射日光のせい。さらにもう1つ、熱帯モンスーンの湿度のせい。しかしそれだけなら、4月のハバナと条件はほとんど違わない。実はもう1つ決定的な違いがあって、それが大量のバイクの轟音である。
ホテルロビー
(老舗ホテル・マジェスティックのロビー。ビアが旨かった)

 普通ならヒトは、暑さで汗をかく。しかし諸君、「聴覚が原因であふれだす汗」というものもあるんじゃないか。「視覚が汗を誘発する」「嗅覚が汗を誘い出す」という可能性について、心理学科で研究してみないかね?

 カレー屋の店先で、例のカホリを1時間ずっと嗅いでいたら、1時間あたりの汗の量は、そうでない場合と何cc違うのか。寿司屋の酸っぱいカホリならどうか。和菓子屋のアンコ臭いカホリならどうか。おお、学部生の論文にぴったりじゃないか。

 視覚のほうだって、赤い部屋でかく汗、白い部屋で流れる汗、カレーをイメージさせる黄色い部屋の汗、調べてみる価値はありそうだ。同じようにベトナムでは、無数に駆け回るバイクの轟音が今井君の大量の汗の誘因になった。

「もうこれ以上は無理」「脱水症状の危機」「熱中症の危機」。その原因がもし聴覚であるということになると、どこか静かな場所に駆け込んで、冷たいビアで喉を潤すしかない。

 サイゴン散策、まだわずか1時間で。ワタクシは有名な老舗ホテル「マジェスティック」の涼しいロビーに飛び込んだ。「一刻も早く静かな場所へ!!」「とにかく騒音から逃れなきゃ!!」。そういう判断の結果だったのである。

1E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 9/9
2E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 1/10
3E(Cd) Barenboim:BEETHOVEN/PIANO SONATAS 2/10
6D(DMv) JOHN Q
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