Sun 171029 横浜センター南の大盛況／日吉「まりも」のこと／池袋で難関大バージョン
「センター南で公開授業」と言われても、事情を知らない人はみんな「何ですか、その『センター』ってのは？」と、怪訝な顔をするに違いない。世の中には、いったい何のセンターなのか、ちっとも分からないセンターも少なくない。
48人とか46人とか、女子校の１クラスが全員ステージに登場して歌い踊る形式のアイドル集団がいれば、さすがに「センター」も必要だろう。だって諸君、何の興味もない中年サトイモが、いきなりそんなのをテレビで見せられても、「センター」でもいなきゃ何が何だかサッパリ分からない。
「センター試験」と言ふ古色蒼然としたものも、何がどうセンターなのかよく理解できないシロモノである。「共通一次」の時代から30年も40年も、「オマエが元凶」「アンタが悪い」と、日本人の英語力が伸びない責任を一身に浴びせられながら、それでもひたすら頑張りつづけた。
その栄光の40年を振り返るに、悪名高いセンター君だって、懸命に努力してきたのだ。下手なイラストもつけた。図表やグラフも探してきた。会話体だっていろんな工夫をして、世間の批判に応えた。
一度ひっこめた小説物語文を、10年のブランクの後に復活させて、何とか時代に即応させようとした。ホームページを読み取る問題まで頑張って作ってみせて、「おお、21世紀的じゃないか」と喝采されたりもした。
（11月13日、横浜センター南の大盛況）
かく言う今井君の予備校講師生活も、センター試験を密接に関係しつづけてきた。Pretty塾（仮）では、当時の東京本校だった「千駄ヶ谷校」で「センター試験英語」を担当。「どうすんだい？」（仮）ではセンター模試を作成したし、佐々木ゼミ（仮）ではセンター英語の衛星中継講座も担当した。
「佐々木ゼミ」で担当した衛星中継講座（サテライン）は通年で９講座。「うぉ、さすが四天王♡」であるが、そのコトバもすっかり古色蒼然、今や「それって何ですか？」と尋ねかえされる時代だ。「サテライン担当」がどれほどスゲーことだったか、今の高校生には理解できないだろう。
世の中の受験生を半世紀近くにわたって戦々恐々とさせた「センター試験」の命も、いよいよ残り数年に過ぎない。東進で10年担当しつづけた「センター英語 90％講座」だって、大幅に変革しなきゃいけない。
今回ワタクシが新しく「Ｅ組」の企画を立て、Ａ組・Ｂ組・Ｃ組・Ｄ組のオリジナル４講座に加えて「英語４技能入門」の講座を新しく収録しようというのも、この流れなら当然だ。ノホホンと余生を送るにはまだ早すぎる。ワシッと思い切り頑張って、今井の代表作の１つにしていきたいのである。
ところで諸君、話がメッチャそれてしまったが、11月13日の今井君は横浜「センター南」駅前の公開授業に臨んだ。横浜市営地下鉄には「センター南」の他に「センター北」と言ふ駅もある。
それならどうしても「センターそのもの」「センターのそのまたセンター」みたいな駅がほしいところだが、「センターセンター」「センター of the センター」「センターど真ん中」はどこを探しても見つからないし、「センター西♡」「センター東♠」もない。
あるのは南と北のみ、甲子園のアナウンスよろしく「１番、センター、南クン」なのであるが、この場合のセンターとは、1965年に横浜市が策定した横浜６大事業「港北ニュータウン」に端を発する。
略称「港北NT」。別に略称を用いるほどのことではないが、そのNTのセンターであって、そういう昭和ど真ん中なニュータウンの、南と北とど真ん中なのである。
前日に滞在した山形から直行するのであるから、ワタクシは東京駅から地下鉄半蔵門線を利用する。栃木県の南端あたりからはるばるやってきた半蔵門線は、渋谷駅から東急田園都市線と言ふハイソな世界に入る。
要するに川崎市の西であるが、川崎と横浜の境目あたりに「あざみ野」という駅があって、むかしむかしトゲトゲした葉っぱの草が密生していたであろうその「あざみ野」で、横浜市営地下鉄に乗り換えれば、センター南までは10分ほどの道のりだ。
（11月14日、池袋・難関大長文バージョンの大盛況）
市営地下鉄に乗り込むやいなや、向かいの座席の男子高校生３名が、異様にキャーキャー騒ぎ出した。３人でスマホを見せあっては、ワタクシのほうに視線を泳がせ、「ホンモノだ」「そんなわけねーだろ」「ただ単に似てる人なんじゃん？」「でもやっぱりホンモノなんじゃん」と繰り返している。
そんなことを間近で言われても、まさかこちらから「ホンモノですよ」と名乗り出るわけにもいかないじゃないか。万が一「ラグビー日本代表のキャプテンにクリソツ」と騒いでいるのだったら、何しろ今井君はマイケル・リーチじゃないんだから、名乗り出れば恥をかくのはワタクシだ。
こういう場合には、遠慮なくフランクに声をかけてくれたまえ。「今井先生ですか？」と尋ねられれば、さすがに恥ずかしがり屋のワタクシでもサインぐらいには応じる。「リーチ・マイケルさん？」と聞かれれば、もちろん正直に「違います」「今井です」「似てるだけの人です」と正直に告白する。
こうして諸君、11月13日「センター南」での公開授業には、夕暮れになって降り出した雨の中100人超の出席があって、21時すぎに無事終了。使用したテキストは「Ｃ」。伝説の大爆笑テキスト「Ｂ」に続き、この「Ｃ」も次第次第に「伝説」のステータスを獲得しつつあるようだ。
ホントはもっともっと多くの人に集まってもらいたかったが、いきなりの冷たい初冬の雨じゃ、キャパを大きく超える100人超がギュッと集まってくれたことに大感謝するしかない。
（11月16日、大阪・岸和田でも難関大バージョン。詳細は明日）
帰りは、センター南から市営地下鉄グリーンラインに乗り込み、日吉から東急東横線を経由して帰る。日吉は慶応義塾のお膝元であって、最近は歴史ある純喫茶「まりも」の閉店が話題になっている。ヤフーニュースで『さらば 学生街の喫茶店 日吉「まりも」が来月閉店 慶大生ら世代超え集い』をクリックしてくれたまえ。
学生街の「まりも」と言えば、かつて早稲田の大隈通りにあった定食屋「マリモ」のほうを今井君は思い出す。昼食時の超満員の「マリモ」、午後４時頃のガラガラの「マリモ」、ともにあまりに懐かしい。しかし今回閉店が話題になっているのは、ハイソでオシャレなＫ大生の「まりも」である。
わたくしが日吉の「まりも」を訪れたのは、2014年のこと。何だ、ごく最近じゃないか。2014年の６月に日吉の慶応義塾大学構内で公開授業を行い、スタッフとの事前ミーティングで「まりも」を訪れた。
当時の様子は写真入りでこのブログにも掲載した。よろしければ「Sat 140621 慶応義塾大学・日吉キャンパスでお仕事」をクリック、それでもし興味が湧いたら、昭和の学生生活を理解するためにも、ぜひ近いうちに「まりも」を訪れてくれたまえ。まだしばらくは営業を続けるんだそうだ。
（大阪・岸和田の大盛況。詳細は明日）
翌11月14日は、19時から池袋で公開授業。冷たい雨の降り続く夕暮れであったが、170名の出席で会場は超満員になった。全員が高１＆高２である。
しかも諸君、首都圏全域の小６ ☞ 中学受験生が、目をトロンと潤ませてウットリするような超有名進学校の高校生諸君が、170名の６割から７割を占めた。
もちろん今井君は、有名校の生徒ばかりが好きなのではない。「優秀なクラスだと大喜びだが、普通のクラスだと不満そう」「一般クラスを担当させられると不満タラタラ」というタイプのセンセは、昔からこの世界には少なくないが、そういう人が優れたセンセであることは極めてマレである。
しかしさすがに「超有名校の生徒７割」な池袋で、入門者向けの授業をするわけにもいかない。使用したのは「難関校長文読解問題：大阪大学編」。ここは首都圏であるが、「東大や一橋や早慶の問題なら、いずれ高３になって取り組むことになるだろうから、今は大阪大をやってみるべ」というわけである。
高１や高２でこのレベルをやれば、普通ならポキッと心がうちひしがれるところである。しかし池袋の諸君はさすがに違う。170名全員が、最後までビシッとついてきた。要所要所で入れる笑いにも、キチン＆キチンと対応してくれた。おお、さすがじゃないか。
実はこの同じ教材、翌々日の大阪・岸和田の公開授業でも使用するのであるが、岸和田の大盛況については、また明日の記事で詳細を述べたい。
とりあえず池袋の公開授業は、熱々な大喝采のうちに完了。現在絶好調の池袋は、これからも当分の間、間違いなくこの絶好調を続けるものと確信するのであった。
1E(Cd) Richter：BACH／WELL-TEMPERED CLAVIER 1/4
2E(Cd) Richter：BACH／WELL-TEMPERED CLAVIER 2/4
3E(Cd) Richter：BACH／WELL-TEMPERED CLAVIER 3/4
6E(Cn) ウラディーミル・フェドセーエフ＆チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ：チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35 ラフマニノフ交響曲第２番ホ短調op.27：サントリーホール
total m170 y2087 d22033
48人とか46人とか、女子校の１クラスが全員ステージに登場して歌い踊る形式のアイドル集団がいれば、さすがに「センター」も必要だろう。だって諸君、何の興味もない中年サトイモが、いきなりそんなのをテレビで見せられても、「センター」でもいなきゃ何が何だかサッパリ分からない。
「センター試験」と言ふ古色蒼然としたものも、何がどうセンターなのかよく理解できないシロモノである。「共通一次」の時代から30年も40年も、「オマエが元凶」「アンタが悪い」と、日本人の英語力が伸びない責任を一身に浴びせられながら、それでもひたすら頑張りつづけた。
その栄光の40年を振り返るに、悪名高いセンター君だって、懸命に努力してきたのだ。下手なイラストもつけた。図表やグラフも探してきた。会話体だっていろんな工夫をして、世間の批判に応えた。
一度ひっこめた小説物語文を、10年のブランクの後に復活させて、何とか時代に即応させようとした。ホームページを読み取る問題まで頑張って作ってみせて、「おお、21世紀的じゃないか」と喝采されたりもした。
（11月13日、横浜センター南の大盛況）
かく言う今井君の予備校講師生活も、センター試験を密接に関係しつづけてきた。Pretty塾（仮）では、当時の東京本校だった「千駄ヶ谷校」で「センター試験英語」を担当。「どうすんだい？」（仮）ではセンター模試を作成したし、佐々木ゼミ（仮）ではセンター英語の衛星中継講座も担当した。
「佐々木ゼミ」で担当した衛星中継講座（サテライン）は通年で９講座。「うぉ、さすが四天王♡」であるが、そのコトバもすっかり古色蒼然、今や「それって何ですか？」と尋ねかえされる時代だ。「サテライン担当」がどれほどスゲーことだったか、今の高校生には理解できないだろう。
世の中の受験生を半世紀近くにわたって戦々恐々とさせた「センター試験」の命も、いよいよ残り数年に過ぎない。東進で10年担当しつづけた「センター英語 90％講座」だって、大幅に変革しなきゃいけない。
今回ワタクシが新しく「Ｅ組」の企画を立て、Ａ組・Ｂ組・Ｃ組・Ｄ組のオリジナル４講座に加えて「英語４技能入門」の講座を新しく収録しようというのも、この流れなら当然だ。ノホホンと余生を送るにはまだ早すぎる。ワシッと思い切り頑張って、今井の代表作の１つにしていきたいのである。
（大阪・高麗橋「モリタ万年筆」。現在ワタクシは、新講座「Ｅ組」収録の準備を着々と整えている）
ところで諸君、話がメッチャそれてしまったが、11月13日の今井君は横浜「センター南」駅前の公開授業に臨んだ。横浜市営地下鉄には「センター南」の他に「センター北」と言ふ駅もある。
それならどうしても「センターそのもの」「センターのそのまたセンター」みたいな駅がほしいところだが、「センターセンター」「センター of the センター」「センターど真ん中」はどこを探しても見つからないし、「センター西♡」「センター東♠」もない。
あるのは南と北のみ、甲子園のアナウンスよろしく「１番、センター、南クン」なのであるが、この場合のセンターとは、1965年に横浜市が策定した横浜６大事業「港北ニュータウン」に端を発する。
略称「港北NT」。別に略称を用いるほどのことではないが、そのNTのセンターであって、そういう昭和ど真ん中なニュータウンの、南と北とど真ん中なのである。
前日に滞在した山形から直行するのであるから、ワタクシは東京駅から地下鉄半蔵門線を利用する。栃木県の南端あたりからはるばるやってきた半蔵門線は、渋谷駅から東急田園都市線と言ふハイソな世界に入る。
要するに川崎市の西であるが、川崎と横浜の境目あたりに「あざみ野」という駅があって、むかしむかしトゲトゲした葉っぱの草が密生していたであろうその「あざみ野」で、横浜市営地下鉄に乗り換えれば、センター南までは10分ほどの道のりだ。
（11月14日、池袋・難関大長文バージョンの大盛況）
市営地下鉄に乗り込むやいなや、向かいの座席の男子高校生３名が、異様にキャーキャー騒ぎ出した。３人でスマホを見せあっては、ワタクシのほうに視線を泳がせ、「ホンモノだ」「そんなわけねーだろ」「ただ単に似てる人なんじゃん？」「でもやっぱりホンモノなんじゃん」と繰り返している。
そんなことを間近で言われても、まさかこちらから「ホンモノですよ」と名乗り出るわけにもいかないじゃないか。万が一「ラグビー日本代表のキャプテンにクリソツ」と騒いでいるのだったら、何しろ今井君はマイケル・リーチじゃないんだから、名乗り出れば恥をかくのはワタクシだ。
こういう場合には、遠慮なくフランクに声をかけてくれたまえ。「今井先生ですか？」と尋ねられれば、さすがに恥ずかしがり屋のワタクシでもサインぐらいには応じる。「リーチ・マイケルさん？」と聞かれれば、もちろん正直に「違います」「今井です」「似てるだけの人です」と正直に告白する。
こうして諸君、11月13日「センター南」での公開授業には、夕暮れになって降り出した雨の中100人超の出席があって、21時すぎに無事終了。使用したテキストは「Ｃ」。伝説の大爆笑テキスト「Ｂ」に続き、この「Ｃ」も次第次第に「伝説」のステータスを獲得しつつあるようだ。
ホントはもっともっと多くの人に集まってもらいたかったが、いきなりの冷たい初冬の雨じゃ、キャパを大きく超える100人超がギュッと集まってくれたことに大感謝するしかない。
（11月16日、大阪・岸和田でも難関大バージョン。詳細は明日）
帰りは、センター南から市営地下鉄グリーンラインに乗り込み、日吉から東急東横線を経由して帰る。日吉は慶応義塾のお膝元であって、最近は歴史ある純喫茶「まりも」の閉店が話題になっている。ヤフーニュースで『さらば 学生街の喫茶店 日吉「まりも」が来月閉店 慶大生ら世代超え集い』をクリックしてくれたまえ。
学生街の「まりも」と言えば、かつて早稲田の大隈通りにあった定食屋「マリモ」のほうを今井君は思い出す。昼食時の超満員の「マリモ」、午後４時頃のガラガラの「マリモ」、ともにあまりに懐かしい。しかし今回閉店が話題になっているのは、ハイソでオシャレなＫ大生の「まりも」である。
わたくしが日吉の「まりも」を訪れたのは、2014年のこと。何だ、ごく最近じゃないか。2014年の６月に日吉の慶応義塾大学構内で公開授業を行い、スタッフとの事前ミーティングで「まりも」を訪れた。
当時の様子は写真入りでこのブログにも掲載した。よろしければ「Sat 140621 慶応義塾大学・日吉キャンパスでお仕事」をクリック、それでもし興味が湧いたら、昭和の学生生活を理解するためにも、ぜひ近いうちに「まりも」を訪れてくれたまえ。まだしばらくは営業を続けるんだそうだ。
（大阪・岸和田の大盛況。詳細は明日）
翌11月14日は、19時から池袋で公開授業。冷たい雨の降り続く夕暮れであったが、170名の出席で会場は超満員になった。全員が高１＆高２である。
しかも諸君、首都圏全域の小６ ☞ 中学受験生が、目をトロンと潤ませてウットリするような超有名進学校の高校生諸君が、170名の６割から７割を占めた。
もちろん今井君は、有名校の生徒ばかりが好きなのではない。「優秀なクラスだと大喜びだが、普通のクラスだと不満そう」「一般クラスを担当させられると不満タラタラ」というタイプのセンセは、昔からこの世界には少なくないが、そういう人が優れたセンセであることは極めてマレである。
しかしさすがに「超有名校の生徒７割」な池袋で、入門者向けの授業をするわけにもいかない。使用したのは「難関校長文読解問題：大阪大学編」。ここは首都圏であるが、「東大や一橋や早慶の問題なら、いずれ高３になって取り組むことになるだろうから、今は大阪大をやってみるべ」というわけである。
高１や高２でこのレベルをやれば、普通ならポキッと心がうちひしがれるところである。しかし池袋の諸君はさすがに違う。170名全員が、最後までビシッとついてきた。要所要所で入れる笑いにも、キチン＆キチンと対応してくれた。おお、さすがじゃないか。
実はこの同じ教材、翌々日の大阪・岸和田の公開授業でも使用するのであるが、岸和田の大盛況については、また明日の記事で詳細を述べたい。
とりあえず池袋の公開授業は、熱々な大喝采のうちに完了。現在絶好調の池袋は、これからも当分の間、間違いなくこの絶好調を続けるものと確信するのであった。
1E(Cd) Richter：BACH／WELL-TEMPERED CLAVIER 1/4
2E(Cd) Richter：BACH／WELL-TEMPERED CLAVIER 2/4
3E(Cd) Richter：BACH／WELL-TEMPERED CLAVIER 3/4
6E(Cn) ウラディーミル・フェドセーエフ＆チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ：チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35 ラフマニノフ交響曲第２番ホ短調op.27：サントリーホール
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