Sat 140621 慶応義塾大学・日吉キャンパスでお仕事 奈良でもお仕事 フシギな近鉄特急 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 140621 慶応義塾大学・日吉キャンパスでお仕事 奈良でもお仕事 フシギな近鉄特急

 7月13日は、午後6時半から横浜市日吉でお仕事。「会場は慶応義塾大学・日吉キャンパスの大教室です」という連絡だったので、まさに満面の笑みをたたえて電車に乗りこんだ。
 今井君は大学の大教室で仕事をするのが大好き。この春、神戸の関西学院大学での授業も楽しかったし、姫路の獨協大学もとても授業がしやすかった。早稲田大学の学園祭に招かれて大熱演を演じたのは、もう3年も4年も前のことになるけれども、800名が集まった大講演会の感激は今も忘れられない。
 それが諸君、今度は慶応義塾大学の大教室だ。もちろん、田舎からノコノコ出てきた今井クマ蔵にとって、慶応は永遠のライバルではあるけれども、「ライバルだからこそ大好き」なのもまた真実。カラオケに行けば、何よりもまず慶応の応援歌「若き血」を熱唱するクマどんなのである。
 そのせっかくの「若き血」を、「和か吉」と変換して茶化すMac君もまたマコトに素晴らしい。台風一過の夏の日曜日、慶応キャンパスで熱演が出来るなら、今井君には何一つ文句はない。
日吉
(慶応大・日吉キャンパスにて。何と言っても、この黒板がいい)

 「控え室が準備できません」ということで、今井君は日吉駅前の喫茶店「まりも」で1時間ほど待機することになった。窓辺の小さな溝を、大きな鯉たちが悠々と泳ぎ回っている。夢のようにレトロな喫茶店であった。
 諸君、まあ下の写真を見てくれたまえ。「まりも」という屋号もウルトラ昭和な世界であるが、出てくるコーヒーも、それに添えられたミルクも、印刷された「まりも」の文字のグリーンも、いやはや、これ以上の昭和がありうるだろうか。
 どうなんだろう、「まりも」ってのは? 今井君が大学学部生のころ、早稲田の大隈通りにもレストラン「マリモ」ってのがあった。「ボンマルシェ」だの「ヨッホ」だの「マリモ」だの、マコトにレトロな時代であったが、すると諸君、この店もあの頃から数百年、日吉の駅前でしぶとく生き延びてきたのであろうか。
 店の中で進行中のいろいろも、何となく昭和のままだ。文庫本を読みふける中年男子。映画制作に関して激論を交わす学生4人組。保険か語学教材の売り込みで、若い男子に分厚い資料を見せながら懸命に説得している営業の女性。いやはや、時間が四半世紀ストップないしスリップした錯覚にとらわれた。
まりも1
(慶応・日吉キャンパスに近い喫茶店「まりも」のコーヒー)

 「そろそろ」と、スタッフが今井君を呼びにきてくれたのは18時28分。「これから前説が始まります」ということだったので、お仕事の開始は5分ほど遅れて18時35分。日吉のキャンパスはすで薄闇に包まれていた。出席者は約130名。とても雰囲気のいい保護者の皆さんも40名ほど含まれていて、「今日は保護者会も兼ねています」とのことであった。
 今井君は、保護者の皆さんと年齢がほとんど一緒であるから、このシチュエーションはきわめて得意である。「中3生とそのパパ&ママ」も得意だが、「高2生とママとパパ」はまさに得意中の得意。エジルもラームもクローゼも適わない素晴らしいプレーで、すべての観客を魅了する自信がある。
 この日の教材は、生徒諸君だけを相手に熱演する時と同じものが配られていたが、もちろん今井君ほどの名手になれば、そんなことには一切おかまいなしだ。サッカーだってウルトラ名手になれば、ボールが楕円形だろうが立方体だろうが、丸いボールと同じぐらい巧みにプレーできるはず。それと全く同じことである。
まりも2
(横浜市日吉「まりも」店内)

 20時、大熱演が終了。熱い拍手に送られて大教室を出ると、外には心地よい涼風が流れている。いやはや、爽快だ。これだからこの職業はヤメられないのであるが、残念なことに今日は「首都圏でのお仕事」。☞いつも楽しみにしている大祝勝会は今晩は影も形もなくて、すぐに「駅までお送りします」と言われてしまった。
 おやおや、何とも寂しい夜の終わり方である。こうなれば、新百合ケ丘と同じ「単独祝勝会」を企画するところであるが、さすがに今井君だって疲労する。連日連夜の「単独」は、いつの間にか「孤独」に変質し、「孤独な祝勝会」は「ミジメな」の感を免れない。
 そこで今夜のクマ君は中目黒駅からタクシーに乗り、マコトに大人しくネグラに帰ることにした。ネグラでだって、自分でウーロン茶割りを作ることはできる。
 ウーロン茶2リットル、「いいちこ」700ml。そういうゴツいのをテーブルに並べ、目の前に座り込んだニャゴロワとニラメッコしながら、サッカーの決勝が始まる午前4時を待ち受ける。そういう夜も悪くない。おお、久しぶりに間近でみると、ニャゴってビックリするぐらい白い毛だらけの顔でござるよ。
にゃご
(久しぶりでニャゴとニラメッコする)

 時間が前後するが、7月11日は奈良県・近鉄奈良駅前でお仕事だった。13時のヒコーキで大阪入り、いつもと同じように梅田のインターコンチネンタルホテルにチェックイン。夕方、難波から近鉄電車で奈良に向かった。
 しかし諸君、大阪行きのヒコーキではよくあることだが、機内での大声の会話は困りものだ。この日のヒコーキは、アメリカ人熟年男性とその案内役の中年女性の嬌声に支配され、離陸前から着陸後まで、延々とその嬌声を聞かされた。
 ほとんどのヒトは、旅行中には静寂を求めている。中年男性どうしの無遠慮な馬鹿笑いもイヤだが、客室乗務員まで一緒になっての嬌声の洪水は、出来るだけ遠慮したいのである。
 あんなに元気なスペイン人でさえ、新幹線AVEにサイレントカーを作って、旅行中の静寂を確保する努力をしている最中だ。日本のエアラインともあろうものが、無遠慮な嬌声に無関心ではダメなんじゃないか。「お客様、他のお客様の迷惑になりますので…」ぐらいの耳打ちは忘れてほしくない。
 奈良でのお仕事は、19時半開始、21時終了。出席者約120名。
「県立奈良高校が昨日まで修学旅行でした」
「台風の接近で、昨日まで実施するかどうか迷っていました」
「部活生の中に、どうしても遅刻する者が多くなります」
など、いろいろ困難な要素あったようだが、その状況下でよくこんなに多くの受講者が集まった。スタッフの努力に深く感謝する。
奈良
(奈良の大盛況)

 奈良からの帰りは、最終の近鉄特急に乗った。4両編成だったか、6両編成だったか、ボクチンが確認した限り乗客は5人しかいない。その5人を、先頭車両のそのまた先頭部にギュッと詰め込んで、生駒山から大阪平野の美しい夜景の中を、深夜の近鉄特急はひた走った。
 なぜ、もっと乗客をバラケさせないのか、今井君は不思議でならない。先頭車両の前から5列目までに、汗臭い中年男が5人、互いの汗臭さに辟易しながらの集団行動を強いられる。
 車内放送で繰り返し繰り返し「決められた席にお座りください」と秩序維持を求められれば、
「オレは、自由がほしい!!」
「夏の汗の醗酵臭を、嗅覚にキビしく感じないで済む席がいい」
「広々とした席で、大阪までノビノビしていきたい」
みたいなワガママは通じにくい。
 車両後方には誰もいない空間が広々と広がり、そこならは爽快な空気を胸いっぱいに呼吸し、広大な世界や宇宙を身体いっぱいに感じることが出来る。しかし諸君、オジサン5人は世界と宇宙に背を向け、汗に湿ったヨレヨレのワイシャツ姿をひたすら寄せあって、終着☞大阪難波を目指したのであった。

1E(Cd) Nanae Mimura:UNIVERSE
2E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 1/2
3E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 2/2
4E(Cd) Maria del Mar Bonet:CAVALL DE FOC
5E(Cd) CHAD Music from Tibesti
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