Tue 160426 パラグラフ分け 記録さまざま 江ノ島・続編 ネコを振り向かせる秘術
いつからこんなに江ノ島が好きになったのか、自分でもハッキリ記憶にないが、このブログでも過去に何度も江ノ島訪問の記事を書いている。
試しに「ブログ内検索」で「江ノ島」を検索してみると、出てくるは&出てくるは、「もしかしてこのヒトは江ノ島の宣伝部長か何かですか?」と思うぐらいである。
清水の舞台から飛び降りるぐらいの覚悟でブログを開設したのは、思えば懐かしい2008年6月5日であるが、その1週間後にはもう江ノ島に出かけている。
その日のタイトルは「Fri 080613 江ノ島で クレモナ市街」。まあ諸君、試しにチョイと当時の記事を覗いてみてくれたまえ。段落分けのほとんどない強烈さは、まさに昭和の文学全集のカホリである。
PCで読むならまだいいのだ。問題は、これほど段落分けの少ない文章を、スマホで読んだ場合である。試しに諸君、いつもはPCで読んでいるヒトも、是非&是非スマホで「Fri 080613」に挑戦してみたまえ。
感想はおそらく誰でも「うげ♨」の一言に尽きるんじゃあるまいか。18世紀とか19世紀の文学全集にでも親しんでいない限り、50行も60行もの文章がパラグラフ分けなしに続いていれば、読むより先に「うげ」と胸焼けが始まり、下品なゲップが止まらなくなりそうだ。
この辺はワタクシも反省しなきゃいけないので、ふだんオウチで読んでいる本がことごとく19世紀文学。3段組みの文学全集で6ページにわたってパラグラフ分けナシとか、そんなのはザラなのだ。ついついそれに慣れてしまって、文章を書く時にもおんなじ形式になってしまう。
(江ノ島「遊覧亭」からの絶景。こりゃ夜景もスゴそうだ)
その点を反省したのは、確か2010年11月、網膜剥離の緊急手術を受けてからである。それまでは、目もくらむほどの分量をガッツリ1段落にまとめ、40行でも50行でもヒトカタマリにしておいて「どうだ?」と鼻高々、読めないのは読めないヤツが悪いとでもいう雰囲気だった。
しかしさすがに「眼球に正面からメスを入れる」という激しい手術を経験すると、人生観が変わる。何しろ部分麻酔で意識もハッキリしているのに、眼球に直接メスが入ってくるのだ。ザクザク眼球を切り開くメスの動きもハッキリ分かる。人生観ぐらい、カンタンに変わって当たり前だ。
そこで手術後の療養中に、病院のベッドで1日中うつぶせになりつつ、「これからは見た目にも読みやすい文章を書くべきだ」と決めた。「どうして ☞ うつぶせ?」であるが、うつぶせになっていないと網膜が眼底に定着しないのだ。いやはや、生きていくのは息苦しいものである。
こういう経験を経て、ワタクシの文章は文学全集から遠く遠く&果てしなく遠く遠ざかった。4行書けば必ずパラグラフ分け。分けるだけじゃなくて、必ず1行あけて読みやすくする優しい気遣い。カタカナの乱舞、オフザケの連続。諸君、これでもずいぶん譲歩と工夫を重ねてきた。
(さすが和製モン・サンミシェル。夕暮れの江ノ島の絶景)
ただし話題のほうは、どうしても譲歩できないのだ。せっかく世界中をホッツキ歩いているのに、ホッツキ歩いた経験を微に入り細を穿って書かないわけにはいかない。「受験とはカンケーネー」と言われても、受験にカンケーした話ばかりじゃ、どこまでも矮小化しちゃうじゃないか。
というわけで、ボルドーだ♡カルカソンヌだ、この後はバイヨンヌだ♡ナルボンヌだ、このブログは今後もどこまでも受験にカンケーネー話に徹し、もちろんそれだけじゃ疲れちゃうだろうから、5日に1回ぐらいずつ国内小旅行の話が加わる。そういうバランスをとり続けることになる。
あと10日もすれば夏の全国行脚が始まって、公開授業や講演会、ついでにその祝勝会なり懇親会なりの話も盛りだくさんになってくる。今後とも、ぜひよろしくお願いしたい。
ついでに、3つほど確認をしておく。
① まもなく記念すべき「更新3000回」へのカウントダウンが始まる。現在、概算で2900回目を驀進中。何かパーティーでもやりたいぐらいだ。
② 2012年6月27日以来「1日も休まず更新」の記録も、あと38日で4年目になる。
③ブログ開設時、「10年続ける」と宣言した。その「10年目」まで、あと2年と迫っている。これもまた何かパーティーの対象ではないだろうか。
「写メ」が次第に死語になり、日の出の勢いだったSNSにも、何となく翳りを感じる。ブログも、写真に説明をつけたぐらいの簡素なものが主流になる中、こんな古色蒼然とした文章だらけのブログを、まだ2年も続けられるものだろうか。
おそらく8年前のブログ開設当時、ワタクシは本能的に感じていたのだ。当時はホントに旭将軍・木曾義仲の勢いだったブログと言ふものが、実は10年ぐらいしかもたないんじゃないか。
もっと気楽に誰でも続けられるようなものが次々に登場して、メンドーなブログなんか、サッサと押しのけられちゃうんじゃないか。ならば「とりあえず10年」と宣言しておくのがいい。そう考えたのである。
あと2年が無事に経過して、10年=3652回の更新(うるう年2回を含みます)を達成した後はどうするか。まだワタクシは何も決めていない。とりあえず大好きな江ノ島で午後の風に吹かれつつ、のんびり2年後を思うことにした。
エスカで島のテッペンにたどり着き、眼下の青い海を眺めて思うのは、アマルフィからバスで30分のラヴェッロの街である。もちろんラヴェッロのことなんかすぐに忘れて、通りかかったネコの姿に夢中になり、秘術を尽くしてネコをおびき寄せようとする。
(愛想の悪いネコ君を、秘術でおびき寄せる)
ネコはイヌと違って、呼んでも来ないし、騒がしく「カワイイ!!」「おいで♡おいで」と声を立てれば立てるほど、どんどん遠くに行ってしまう。
ネコと仲良くする秘術は、とりあえず2つ。
① 目線を低くして、大きな声を出さない
② 接近してきたら、ネコの鼻のほうにそっと指を1本差し出す。
であるが、接近どころか、むしろ向こうに行ってしまいそうなネコの場合はどうするか。
ここに秘術中の秘術を明かしておこうじゃないか。今井の超秘術 ☞ 「摩擦音の術」を学びたまえ。ヒトを無視して歩み去ろうとするネコも、親指と人差し指をスリスリ擦り合わせる微かな音の誘惑には、なかなか勝てないものである。
スリスリスリ。それだけでまず例の3角の耳が両方、レーダーのようにこっちを向く。よーし、そーれ、スリスリスリの、スリスリスリ。ここまでされると、ネコどんはこちらを振り向かざるを得ない。
ニャー。ないしはナー。遠慮がちに一声挨拶してくれたら、ゆっくりしゃがんで指を1本差し出してみたまえ。愛想の悪いネコでも、1歩でも2歩でもとりあえずこちらに歩み寄るものである。
(お馴染み「富田屋」の鶏南蛮蕎麦。おいしゅーございました)
そんなことをしながらワタクシは「遊覧亭」に向かった。天気がよければ、海の向こうに富士山が眺められるが、そこまで贅沢を言わなくてもいい。丹沢の山塊がボンヤリ霞んで見えるぐらいで十分だ。
目の前の断崖をトンビが滑空し、空はだんだん夕暮れに近づいて、おお、今日もまた1日が暮れていく。考えてみればずいぶんお酒も飲んだ。下の「天海」で3合、今も「遊覧亭」で1合。すっかり出来あがってしまった。
これでまさか東京に帰って「まだまだ」ということになるとは信じがたいが、何しろ今井君だ、ダラしないことこの上ない。世田谷区代沢、なでしことニャゴ行きつけの病院のすぐそば、お馴染みの「富田屋」で、鶏南蛮。お蕎麦の前の一杯もスバラシク旨かった。
1E(Cd) Wand:SCHUBERT/SYMPHONY No.8 & N0.9②
2E(Cd) Brian McKnight:BACK AT ONE
3E(Cd) Wand:BRUCKNER/SYMPHONY No.8①
4E(Cd) Wand:BRUCKNER/SYMPHONY No.8②
5E(Cd)Akiko Suwanai:BRUCH/VIOLIN CONCERT No.1 & SCOTTISH FANTASY
total m139 y748 d18453
試しに「ブログ内検索」で「江ノ島」を検索してみると、出てくるは&出てくるは、「もしかしてこのヒトは江ノ島の宣伝部長か何かですか?」と思うぐらいである。
清水の舞台から飛び降りるぐらいの覚悟でブログを開設したのは、思えば懐かしい2008年6月5日であるが、その1週間後にはもう江ノ島に出かけている。
その日のタイトルは「Fri 080613 江ノ島で クレモナ市街」。まあ諸君、試しにチョイと当時の記事を覗いてみてくれたまえ。段落分けのほとんどない強烈さは、まさに昭和の文学全集のカホリである。
PCで読むならまだいいのだ。問題は、これほど段落分けの少ない文章を、スマホで読んだ場合である。試しに諸君、いつもはPCで読んでいるヒトも、是非&是非スマホで「Fri 080613」に挑戦してみたまえ。
感想はおそらく誰でも「うげ♨」の一言に尽きるんじゃあるまいか。18世紀とか19世紀の文学全集にでも親しんでいない限り、50行も60行もの文章がパラグラフ分けなしに続いていれば、読むより先に「うげ」と胸焼けが始まり、下品なゲップが止まらなくなりそうだ。
この辺はワタクシも反省しなきゃいけないので、ふだんオウチで読んでいる本がことごとく19世紀文学。3段組みの文学全集で6ページにわたってパラグラフ分けナシとか、そんなのはザラなのだ。ついついそれに慣れてしまって、文章を書く時にもおんなじ形式になってしまう。
(江ノ島「遊覧亭」からの絶景。こりゃ夜景もスゴそうだ)
その点を反省したのは、確か2010年11月、網膜剥離の緊急手術を受けてからである。それまでは、目もくらむほどの分量をガッツリ1段落にまとめ、40行でも50行でもヒトカタマリにしておいて「どうだ?」と鼻高々、読めないのは読めないヤツが悪いとでもいう雰囲気だった。
しかしさすがに「眼球に正面からメスを入れる」という激しい手術を経験すると、人生観が変わる。何しろ部分麻酔で意識もハッキリしているのに、眼球に直接メスが入ってくるのだ。ザクザク眼球を切り開くメスの動きもハッキリ分かる。人生観ぐらい、カンタンに変わって当たり前だ。
そこで手術後の療養中に、病院のベッドで1日中うつぶせになりつつ、「これからは見た目にも読みやすい文章を書くべきだ」と決めた。「どうして ☞ うつぶせ?」であるが、うつぶせになっていないと網膜が眼底に定着しないのだ。いやはや、生きていくのは息苦しいものである。
こういう経験を経て、ワタクシの文章は文学全集から遠く遠く&果てしなく遠く遠ざかった。4行書けば必ずパラグラフ分け。分けるだけじゃなくて、必ず1行あけて読みやすくする優しい気遣い。カタカナの乱舞、オフザケの連続。諸君、これでもずいぶん譲歩と工夫を重ねてきた。
(さすが和製モン・サンミシェル。夕暮れの江ノ島の絶景)
ただし話題のほうは、どうしても譲歩できないのだ。せっかく世界中をホッツキ歩いているのに、ホッツキ歩いた経験を微に入り細を穿って書かないわけにはいかない。「受験とはカンケーネー」と言われても、受験にカンケーした話ばかりじゃ、どこまでも矮小化しちゃうじゃないか。
というわけで、ボルドーだ♡カルカソンヌだ、この後はバイヨンヌだ♡ナルボンヌだ、このブログは今後もどこまでも受験にカンケーネー話に徹し、もちろんそれだけじゃ疲れちゃうだろうから、5日に1回ぐらいずつ国内小旅行の話が加わる。そういうバランスをとり続けることになる。
あと10日もすれば夏の全国行脚が始まって、公開授業や講演会、ついでにその祝勝会なり懇親会なりの話も盛りだくさんになってくる。今後とも、ぜひよろしくお願いしたい。
ついでに、3つほど確認をしておく。
① まもなく記念すべき「更新3000回」へのカウントダウンが始まる。現在、概算で2900回目を驀進中。何かパーティーでもやりたいぐらいだ。
② 2012年6月27日以来「1日も休まず更新」の記録も、あと38日で4年目になる。
③ブログ開設時、「10年続ける」と宣言した。その「10年目」まで、あと2年と迫っている。これもまた何かパーティーの対象ではないだろうか。
(江ノ島漁港で発見したオブジェ。「オブジェ」というものは、世界中どこでもこんな感じである)
「写メ」が次第に死語になり、日の出の勢いだったSNSにも、何となく翳りを感じる。ブログも、写真に説明をつけたぐらいの簡素なものが主流になる中、こんな古色蒼然とした文章だらけのブログを、まだ2年も続けられるものだろうか。
おそらく8年前のブログ開設当時、ワタクシは本能的に感じていたのだ。当時はホントに旭将軍・木曾義仲の勢いだったブログと言ふものが、実は10年ぐらいしかもたないんじゃないか。
もっと気楽に誰でも続けられるようなものが次々に登場して、メンドーなブログなんか、サッサと押しのけられちゃうんじゃないか。ならば「とりあえず10年」と宣言しておくのがいい。そう考えたのである。
あと2年が無事に経過して、10年=3652回の更新(うるう年2回を含みます)を達成した後はどうするか。まだワタクシは何も決めていない。とりあえず大好きな江ノ島で午後の風に吹かれつつ、のんびり2年後を思うことにした。
エスカで島のテッペンにたどり着き、眼下の青い海を眺めて思うのは、アマルフィからバスで30分のラヴェッロの街である。もちろんラヴェッロのことなんかすぐに忘れて、通りかかったネコの姿に夢中になり、秘術を尽くしてネコをおびき寄せようとする。
(愛想の悪いネコ君を、秘術でおびき寄せる)
ネコはイヌと違って、呼んでも来ないし、騒がしく「カワイイ!!」「おいで♡おいで」と声を立てれば立てるほど、どんどん遠くに行ってしまう。
ネコと仲良くする秘術は、とりあえず2つ。
① 目線を低くして、大きな声を出さない
② 接近してきたら、ネコの鼻のほうにそっと指を1本差し出す。
であるが、接近どころか、むしろ向こうに行ってしまいそうなネコの場合はどうするか。
ここに秘術中の秘術を明かしておこうじゃないか。今井の超秘術 ☞ 「摩擦音の術」を学びたまえ。ヒトを無視して歩み去ろうとするネコも、親指と人差し指をスリスリ擦り合わせる微かな音の誘惑には、なかなか勝てないものである。
スリスリスリ。それだけでまず例の3角の耳が両方、レーダーのようにこっちを向く。よーし、そーれ、スリスリスリの、スリスリスリ。ここまでされると、ネコどんはこちらを振り向かざるを得ない。
ニャー。ないしはナー。遠慮がちに一声挨拶してくれたら、ゆっくりしゃがんで指を1本差し出してみたまえ。愛想の悪いネコでも、1歩でも2歩でもとりあえずこちらに歩み寄るものである。
(お馴染み「富田屋」の鶏南蛮蕎麦。おいしゅーございました)
そんなことをしながらワタクシは「遊覧亭」に向かった。天気がよければ、海の向こうに富士山が眺められるが、そこまで贅沢を言わなくてもいい。丹沢の山塊がボンヤリ霞んで見えるぐらいで十分だ。
目の前の断崖をトンビが滑空し、空はだんだん夕暮れに近づいて、おお、今日もまた1日が暮れていく。考えてみればずいぶんお酒も飲んだ。下の「天海」で3合、今も「遊覧亭」で1合。すっかり出来あがってしまった。
これでまさか東京に帰って「まだまだ」ということになるとは信じがたいが、何しろ今井君だ、ダラしないことこの上ない。世田谷区代沢、なでしことニャゴ行きつけの病院のすぐそば、お馴染みの「富田屋」で、鶏南蛮。お蕎麦の前の一杯もスバラシク旨かった。
1E(Cd) Wand:SCHUBERT/SYMPHONY No.8 & N0.9②
2E(Cd) Brian McKnight:BACK AT ONE
3E(Cd) Wand:BRUCKNER/SYMPHONY No.8①
4E(Cd) Wand:BRUCKNER/SYMPHONY No.8②
5E(Cd)Akiko Suwanai:BRUCH/VIOLIN CONCERT No.1 & SCOTTISH FANTASY
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