Mon 091005 南浦和講演会 ツカミはオッケー、鼻も元に戻る 台風接近で思うこと | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 091005 南浦和講演会 ツカミはオッケー、鼻も元に戻る 台風接近で思うこと

 10月3日、南浦和で講演会。15時開始、17時前に終了、出席者70名弱。今回は生徒の父母対象、しかも現在高1と高2の生徒たちの父母であるから、この出席者数はなかなか大したものである。子供が高校生になってしまえば、親としてなかなか塾や予備校の講演会なんかに足を運んでくれないのが現状。せっかく講演会でいい話を聞いて帰っても、「息子も娘もかえって反発するばかりで」というご父母が非常に多い。どうせケンカになるばかりだから、そんな講演を聴いても何にもならない、そういう諦めである。


 前にいた予備校などでは、秋に非受験学年の父母会なんかやったら、300人教室に3人とか4人とか、それはそれは悲惨なことになったものである。予備校関係者ならわかると思うが、地方校舎での春期講習の「東工大英語」とか「高1英語総合」みたいな悲惨さがまっている。それに比較して今日の南浦和では、お隣の大宮にも与野にも浦和にも赤羽にも同じ東進の校舎が林立している状況で、高1&2の父母の出席が70名弱はさすがである。

 

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(なぜ、可愛いのか)


 冒頭、鼻水タラタラとクシャミ連発の事情を、すべて正直に打ち明けた「朝食のクロックムッシュに大量のコショーを振りかけた」「怒りのあまり、鼻で息をしながらそのクロックムッシュにかぶりついた」「その当然の結果として、それ以来クシャミと鼻水が止まらない」など、一切を包み隠さない方針にしたのだ。こういう時には、ウソを言ってその場を取り繕おうとするのが一番いけない。大いに正直に、これ以上ないほど正直に、その全ての原因が「2016年東京オリンピック落選」であることまで付け加えた。


 さすがに講演の冒頭であるから爆笑まではいかなかったが、まだ緊張気味のご父母の「まあ爆笑」程度は獲得できたようである。一昔前、「ツカミはオッケー!!」というお笑いのネタがあったが、悲惨なクシャミでも鼻水でも、マクラやツカミにしてしまえるほど、今の今井君は充実しているのである。


 というわけで、ツカミから誠にスムーズに進行。不思議なもので、講演がうまく進んで爆笑また爆笑の中で調子に乗ってしまえば、クシャミも止まり、鼻水もピッタリ止まる。教卓にティッシュまで準備してもらったのだが、その必要も全くなかった。90分経過して、大きな拍手の中を控え室に戻る頃には、今朝から午後にかけての全てがウソだったように、鼻の調子はケロリと元に戻っていた。おお。大成功&大満足である。

 

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(それは、目を閉じてみせるから)


 さて、今日これを書いている時点で10月7日22時である。「最強の台風」18号が迫りつつあるけれども、東京では激しかった秋の長雨が夕方からパッタリ収まって、風もそよ風程度。ちっとも緊張感がない。名古屋や大阪では、港の水門を閉めたり、古老が伊勢湾台風の教訓を語ったり、自主避難した公民館がごった返したり、いろいろ緊張が高まっているようであるが、東京では杉並区で「水害に備えて土嚢30袋を配りました」とか、「これでもう安心です」とか、かなり暢気なことをやっている。実際に河があふれたりしたら、土嚢30袋で「もう安心」なワケがないのである。


 予備校講師などをやっていると、災害時の不用意な発言には大いに気をつけなければならない。10年ほど前、サテラインでの授業中に軽い地震があって、代々木の校舎でも揺れを感じた。悲鳴が上がるほどの揺れではなかったから、つい油断して地震に関する軽口を叩いた。今井君はバカなケモノだから、地震とか雷とか大雪とか嵐とか、そういうものでつい浮かれてしまうところがある。思わず「地震、大好き。もっと揺れないかな。はっは」とか、まあそういう意味のことを口走った。

 

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(ビニールが大好きだから)


 ところが、その授業をサテライン中継していたある校舎は、震源のすぐそばだったのである。「もっと揺れないかな」「地震大好き」「はっは」どころの話ではなくて、震度5強だったか6弱だったかの大揺れ。校舎は悲鳴に包まれ、周辺でも人的物的被害が続出していた。あとで大目玉を食ったのは、当たり前のことである。「不謹慎な発言は謹んでいただかないと」ということだった。


 「雷、大好き」とか「大雨、大好き」などというのも、確かに本人はそうなのであるが、それを正式の場で、公共の電波をつかって発信したりすると「しょうがないヤツだ」で済まされることではなくなる。大雨の中に飛び出して踊り狂う、激しい雨の中をTシャツ1枚で町内を一周してくる、そういうのは誰も見ていない場所で、誰にも迷惑をかけずに「オレも、いくつになってもバカのままだ。くぁっくぁっくぁ」というところで止めなければならない。

 

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(それでも隠れたつもりだから)


 ま、ヤメなさいと言われていることはヤメることが重要。すでに今日、中学校教師が嵐の海でサーフィン中に命を落としている。「田畑の様子を見に行った」「屋根に上がってみた」「河川の様子を見に行った」が災害時の死亡事故の3大原因であるように思うと書いたが(Tue 090929参照)、ついさっきNHKのお天気オニーサンないしお天気オジサンも同じことを言っていた。


 25年ほどむかし、「台風クラブ」という映画があって、台風の接近に伴って中学生の心が高ぶっていく様子が見事に描かれていたけれども、そういう激しさや危うさや脆さが許されるのは、あくまで中学生か高校生まで。オジサンやオジーサンが、台風接近で妙に心を高ぶらせ、屋根に上がって叫んでみたり、パンツ1丁で海岸の様子を見に行ったり、夜中に用水路に足を突っ込んでみたり、そういうのは厳禁。まして「台風大好き」などと授業中に口走って舌禍事件に発展するなどというのは、言語道断なのである。

1E(Cd) Candy Dulfer:LIVE IN AMSTERDAM
2E(Cd) Jochum & Bavarian Radio:MOZART/THE CORONATION MASS
3E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 1/10
4E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 2/10
5E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 5/10
6E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 6/10
7E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 7/10
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