ユリの部屋には、色々な物があった。テレビやエアコン…これは普通だ。ちょっと散らかっている机…まだ許せる。問題は3つある。
1つ目は…壁や天井に無数に貼ってあるポスター。2つ目は…大きめの本棚にギッチギチに詰まった大量の本。3つ目は…床に置いてあるたくさんのゲーム機。
そして全てに共通していることは…アニメだ。
ユリの部屋は、アニメや漫画のキャラで溢れていた。そう、ユリは世間一般で言われるオタクだったのだ。
ピンポーンという音が家に響き渡る。続いて、ドタドタと階段を降りてくる音が聞こえてきた。そして、ガチャという音と共に玄関が開き、中からユリが現れた。
「いらっしゃい、入って入って」
「お…お邪魔しま…す」
ユリに言われて、俺は緊張しながらもユリの家に入った。ユリの後に続いて2階に上がった。ユリの部屋は2階の一番手前にあった。ユリに促されて部屋に入るとそこには衝撃の光景が…
ユリは、話せば話すほど良い奴で、気が付けば俺はユリとばかり話していた。ユリは優しくて明るい楽しい奴だった。だから俺は、ユリの家に行くのが楽しみで仕方なかった。
そして、待ちに待った日曜日。俺は教えられた通りの道を通って、ユリの家に向かった。家からチャリで10分位の所にユリの家はあった。
俺は恐る恐るインターホンを押した。