次にユリが取り出した物は、カーレースだった。しかし、結果はさっきと同じでやるたびに俺は強くなり、後半は負けなし。その後もゲームのジャンルや機種を変えて戦ったが、どれも最終的には、俺の優勢だった。
「何でよ!?何で私が勝てないの!?」
ユリは納得いかないようだった。一方、俺はすっかりゲームの虜になってしまっていた。とりあえず、今日のところは、これで終わりにした。
「あ…あのっ…また来なさいよね!!次は負けないから!!」
おうっ!!と返事をして、俺はユリの家をあとにした…
テレビには、無数のアニメキャラが映っていた。どうやらこれは、アニメのキャラ同士を戦わせる、いわゆる格ゲーと言うやつだ。
大まかな操作方法を教えてもらって、早速対戦をすることに。ユリはトンファーを持った男性を選んだ。どうやらユリはそのキャラが好きらしい。ちなみに俺はランダムで選んだら、電撃使いの女の子になった。
そして対戦スタート!!
最初の内は、されるがままだったけど、2回3回やる内に馴れて来て、5回目には初勝利!!10回を過ぎる頃には、形勢逆転していてすっかり俺のペースだった…
「もう、杉宮くん強すぎ!!本当にゲームやったことないの!?」
「あるわけねぇじゃん。まじ初めてだって!!」
ユリはいくら言っても信じてくれない。
「じゃあ、次のゲームで勝負よ!!」
そう言ってユリは、新たな箱を取り出した…
ユリの新たな一面に驚きはしたものの、当時の俺はオタクに対して偏見は抱いていなかったので、すんなりと受け入れてとりあえず遊ぶことにした。
「何して遊ぶ?」
「じゃあ…これは?」
そう言うと、ユリは何かが入った箱を渡してきた。開けてみると、中には1枚の丸いディスクが入っていた。どうやらゲーム機のカセットのようだ。
「良いけど、俺ゲームなんてやったことねぇぞ?」
「大丈夫、すぐに馴れるから」
そう言って、ディスクをゲーム機に入れると、俺にコントローラーを握らせて、電源を入れた…