俺の人生を大きく変えた“あいつ”の名前は、神山ユリ。俺がユリと出会ったのは、小学3年生の時だ。
夏の暑さと戦いながら宿題をだらだらする夏休みがようやく終わり、新学期に入ってすぐユリは来た。
ユリは近くの町から引っ越して来たらしい。ちょっと背の高い眼鏡をかけた普通の女子。ユリの第一印象はそんな感じだ。
「えーっと…神山の席は…おっ!杉宮の隣が空いているな。」
先生の適当な判断により、ユリは俺の隣の席になった。ユリは話しやすくてすぐに仲良くなった。休み時間になると、ユリはノートに何か書いていた。何を書いているのか聞いてみたが、ちっとも教えてくれない。そのうち話はユリの家の話になった。そして話しているとユリが、家に遊びに来ないかと誘ってくれたので、来週の日曜日に遊びに行くことにした。
それがこれからの人生を大きく左右ことになるなんて知りもしないで…
俺の名前は、杉宮レイジ。どこにでもいる普通の高校2年生だ。ただ1つ他の人と違う所がある。それは…ゲームが大好きで、他の人よりかなり上手…つまり、ゲーマーと言うことだ。
ただ、俺だって“あいつ”にさえ会わなければ普通の生活を送っていたはずだ。そう、“あいつ”にさえ会わなければ…
「な、何じゃこりゃ!?」
俺は目の前に広がる光景に、驚きを隠せないでいた。
今、俺は小さな丘の上にいた。周りには、草原が広がっていて、少し下った所に街が見える。
そして、俺の目の前には…全長2メートル位の巨大なアリがいた。
どうしてこんな状況になっているのか?それは…俺にも分からねぇ。ちょっと時間を遡って考えてみるか。