一縷の望みを賭けて、家のドアを開ける…しかし、そこには同い年位の女の子が居るだけで、ユリは居なかった…
「ユリが、居ない…どこにも……ユリ…」
ユリが居ない。そう思った瞬間、目の前が真っ暗になった…
暗闇の中、俺はユリを探して走っていた。ユリ、ユリ、と言いながら走り続けていた。すると、遥か向こうに小さな光が見えた。ユリはきっとあそこにいる!!俺は光を目指して全力疾走した。そして、光はどんどん大きくなり、俺を飲み込んだ…
インターホンが無いので勝手にドアを開ける。大体のRPGでそうである様に、この世界でも、何故か西洋風の街造りなのに日本語で喋っていたり、どの建物にも鍵が掛かっていなかったりする。ま…そうしないとプレイヤーは困るから、仕方ないけどな。
次々民家を訪ねてみるが、成果はなし。気が付くと街外れに来ていた。引き返そうと思ったが前方には、家が一軒建っていた。
もしかして…
どこに行ったんだ、ユリの奴…周りを見渡してもそれらしい姿は見当たらない。どこだ…どこへ行った!?くそっ!!俺が目を離したばっかりに!!
こうしちゃいられない、早くユリを見付けないと。
俺は、道具屋、武器屋、防具屋などを探してみたが、どこにもユリの姿はなかった。一体どこに行ったんだ…まさか!?さっきのアリに…いや、そんな事あるわけねぇ!!だってあのユリだぞ!?そんな事絶対に…
ああくそっ!!考えていても始まらねぇ。店に居ないなら、次は民家だ。絶対に見付けてやる!!
待ってろよ、ユリ!!