細胞の存在する衝動 | 即興舞踊家 ダンサー 松崎友紀

即興舞踊家 ダンサー 松崎友紀

Dancer, Artist from Sado island, Niigata, Japan


佐渡で生まれ育った私は、両親ともに忙しく、半分祖母に育ててもらいました。
末っ子ならではの悩みも正直ありましたが、今思えばもの凄く子供らしい子供でした。
友達と花の蜜を吸ったり、カエルや虫を捕まえたり、その手で嫌がる母と手をつなごうとしたり。
小学高学年になっても女子メンバーで雪の中にダイブしたり、凍った池の上で「伊藤みどり~」と踊りながら氷が割れて全員そのまま池に落ちて風邪を引いたり。
(呼び捨てでした。ごめんなさいガーン





小学中学は勉強をそんなにしませんでしたが、高校ではテスト勉強が好きになりました。
が、飽くまでもテスト回答暗記の為になってしまい、暗記の勉強になっていました。

「こうするものです」「こう答えるものです」「こういないと....さもないと大変なことになりますよ!」
大人たちが社会で生きていく為に教えてくれることに対して過敏に反応する自分。
過敏に反応する自分の思考の中から生み出される自分。

いつの間にか自分の手の感覚、味覚も聴覚も感じられることも見える風景も、子供の頃とは全く違う。
社会で生きていく、大人になるってそういうことなのだろうか。
社会の求める人間的なことと、人間にとって自然なことって何なんだろう。。
自分が機械化されていくような不安を覚えました。


しかし自分の内側に、何か衝動もある。
その衝動を形にするってどういうことなんだろう。
自分が機械化していくのも怖い。
衝動を形にしていくのも別の怖さがある。
だけど命を終える時に向き合うことになる後悔が一番怖い。


自分の内にある衝動だけが光のように感じたことがあります。





と、いうことでサカイナオキさんの写真第二段です。
実際は赤バックで撮影しましたが、ライトがうまくいかず、暗く映り失敗作だそうですが、私は好きです。
PC上で画面を明るくしてみたり暗くしてみたり。
ぼや~っと浮かび上がる被写体の持つ細胞一つひとつに、小さな生きる衝動がある。
人間の持つ細胞の一つひとつに、小さな生きる衝動がある。
存在することの衝動がある。
自分のプロフィールの見直しをしながら、写真とリンクするものがありました。